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韓国人と日本人、一番似ている SNP分析で判明

韓国人と日本人、一番似ている SNP分析で判明

Posted August. 04, 2005 03:13,   

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人間の遺伝的差異を示す単一塩基多型(SNP・Single−Nucleotide Polymorphismp)分析結果、韓国人は遺伝的に、中国人より日本人に似ているという結果が出た。

国立保健研究院生命医学部のチョ・インホ博士と生命工学ベンチャー企業であるDNAリンクの李宗殷(イ・ジョンウン)博士の研究チームは3日、韓国人のSNPを国内最大規模で分析し、これを外国人と比較したSNP地図を完成したと発表した。

両研究チームが、コールドスプリングハーバー研究所など米国のSNP研究協議組織である「SNPコンソーシアム(TSC)」と共同で発表した「高密度人間遺伝体の単一塩基多型地図」が、国際学術誌「ジノミックス」8月号の巻頭論文に採用された。

全研究陣が欧州系米国人、アフリカ系米国人、アジア人などから採取したSNPは計5万5018体で、このなかに韓国人の8333体が含まれていた。

▲SNPとは〓全人類の塩基序列は、99.9%がまったく同じだ。皮膚の色、容貌、疾病にかかる可能性などで差異が生じるのは0.01%の遺伝子の違いのためだ。SNPとは、この0.01%の遺伝的差異をいう。

▲人種間の遺伝的差異〓今回の研究結果、遺伝的差異がもっとも大きなグループはアジア人とアフリカ人で、差異が18.82%だった。

また、韓国人と日本人の遺伝的差異は5.86%でもっとも低かった。韓国人と中国人の間では8.39%、中国人と日本人の間でも8.61%の遺伝的差異がそれぞれ発見された。

李博士は、「モンゴル人など韓半島近隣グループについての遺伝子分析が含まれていない状態なので断言はしにくいが、実験に含まれるグループのうち、韓国人との遺伝的同質性がもっとも高かった」と述べた。

▲オーダーメード診療も可能か〓チョ博士は、「今回の研究の意義は、韓国人と外国人たちのSNPを比較することによって、オーダーメード診療のための基礎を築いたことだ。韓国人と日本人の遺伝子情報が似ているということは、特定の疾病の薬品を共同開発できる可能性があることを示唆する」と説明した。

すべての人間のSNPをひとつひとつ明らかにすることができれば、理論的には天気予報のように疾病予報も可能になる。しかしチョ博士は、「オーダーメード診療が実現するためには、すべての疾病群にあるSNPの存在を比べ、個人ごとにそれと同じSNPがどれぐらいあるかを見出す至難な研究が行われなければならないだろう」と述べた。



susanna@donga.com