1年2ヵ月ぶりにサッカー代表チーム監督の座から退いたボンフレール監督。決して短くない在任期間中、「ボンフレール号」の内部には、多くの問題が生じていたことがわかった。
ボンフレール監督の信頼が地に落ちた理由のひとつは、選手たちとのコミュニケーションがほとんどなかったこと。試合のビデオテープを見る際も、ボンフレール監督は一人で見るだけで、選手たちを呼んで問題を分析したり、討論をしたりしことがないという。選手別に編集されたビデオは「いらない」とし、試合全体のビデオのみを一人だけで見ていたという。
ボンフレール監督は選手たちのマッサージ中に、途中でいきなり入り込んで自分がマッサージを受けるなど、突出した行動で関係者を困惑させたという。さらに、食事時間と間食のメニューも監督の好みによって変えられたりした。
こうした状況に、技術委員は手をこまねいてばかりいた。サッカー協会の実務グループと技術委員会は、「代表チーム内のコミュニケーションには問題がない」と繰り返し言ってきたものの、内部事情は正反対だったわけだ。
ある技術委員は24日、「ボンフレール監督と話がしたくても、それを受け入れようとする姿勢ができていなかった」と抗弁したが、果たして今回の事態の責任を監督一人にだけ負わせてよいものだろうか。監督、選手、ファンの間の調律者としての役割をきちんとできなかった技術委員らは、結局、ボンフレール監督をファンと選手から孤立させ、その結果、自分たちも窮地に追い込まれた。
ボンフレール監督は25日、MBC「100分討論」に出演して、韓国サッカーのために提言する予定だ。ボンフレール監督は29日、出国の途に立つ。
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