「ヒョリドンム(「ドンム」は北朝鮮での一般呼称)をはじめ、南側の方々は本当に親切ですね。北朝鮮でも秋夕(チュソク=旧暦8月15日)の時には墓参りもするし、法事も行ないます。南の同胞の皆さんも、楽しい秋夕をお過ごしください」
秋夕を控えた12、13日、中国・上海で歌手李ヒョリと一緒に三星(サムスン)エニコール「一つの響き」キャンペーン広告の第2弾を撮影した北朝鮮舞踊家の趙明愛(チョ・ミョンエ)氏(24)が、韓国の人々に秋夕のメッセージを送った。
「一つの出会い」、「一つの歌」、「一つの希望」の計3編で構成され、来月から放送される広告には、南北の有名芸能人である李ヒョリと趙氏が一緒に歌うコンサート場面が織り込まれるという。
李ヒョリに韓国伝統舞踊を教えるなど、実の姉妹のように親しくなった趙明愛は「北朝鮮でも今年を祖国光復(クァンボク=日本植民地支配からの独立)60周年として、記念行事が多く開かれた。今後は南北がもっと和合して欲しい」と話した。
趙氏はまた、「顔が白く髪の短い端正なスタイルの男性が理想のタイプです。私を愛してくれる南側のファンに感謝します」と付け加えた。
広告を製作した第一(チェイル)企画のユ・ジョングン常務は、「南北の若者の出会いを通じて、過去の対決構図から脱し、お互いの異質的文化を認め和解し合う姿を感動的に表現したかった」と述べた。
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