国会統一外交通商委員会(統外通委)は27日、委員長職権で秩序維持権を発動し、コメ関税化猶予交渉に対する批准同意案を本会議に回した。
国会は来月16日頃、本会議で批准同意案を処理する予定だ。
統外通委所属のヨルリン・ウリ党とハンナラ党の議員たちは同日午前9時10分頃、民主労働党(民労党)関係者たちが制止するなか、国会職員たちに護衛されながら統外通委会議室に入り、批准同意案を上程した後、10分後に両党合意で成立させた。
ウリ党所属の林采正(イム・チェジョン)統外通委員長は批准同意案処理直後、「農民たちの反対する心はよく分かるが、コメ交渉案で合意した内容のうち、今年履行しなければならない内容を推進するためには、批准同意案処理をこれより遅らせることはできなかった」と言った。
ハンナラ党幹事の朴啓東(パク・ゲドン)議員も、「批准同意案が今年中に処理されなければ、関税化に行くしかないという結論から、ハンナラ党も協調することにした」と説明した。
一方、民労党の千永世(チョン・ヨンセ)議員団代表と權永吉(クォン・ヨンギル)、魯會燦(ノ・ヘチャン)議員およびその補佐官らは同日午前8時55分頃、批准同意案処理を防ぐため、統外通委会議室への進入を試みる過程で、これを阻止する国会職員たちを激しく争った。
民労党は、批准同意案の本会議処理を阻止するとの立場を示し、また、憲法裁判所に批准同意案に対する権限争議審判を請求し、執行停止仮処分申請をすることにした。
一方、農民団体らは大規模デモと政権退陣運動を予告するなど、激しく反撥している。
全国農民会総連盟など七つの農民団体から構成される「コメ交渉国会批准阻止非常対策委員会(非対委)」は同日午前、ソウル汝矣島(ヨウィド)の国会前で緊急記者会見を開き、「民労党議員の出席を妨害した状況で議決した批准同意案は認定できない。大規模な抗議デモだけでなく、政権退陣運動も繰り広げる」と発表した。
姜玟秀(カン・ミンス、37)非対委状況室長は、「批准案の拙速議決で、農民の生存権が危うくなった。28日、全国100以上の市・郡で、同時多発的に警告性の総ストをし、11月21日には農民30万名が参加する大規模デモをソウルで開く計画」と言った。
taewon_ha@donga.com wing@donga.com