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実尾島事件の生き証人たちの直筆証言、国防部が発見

実尾島事件の生き証人たちの直筆証言、国防部が発見

Posted November. 09, 2005 03:02,   

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1971年に発生した「実尾島(シルミド)事件」で処刑された実尾島部隊員4人が生前に残した直筆の文章が、国防部の真相調査過程で発見されたことが8日、明らかになった。

軍の消息筋によると1971年8月23日、実尾島部隊員たちがバスを奪取してソウルに向かう途中、手りゅう弾で自爆した現場で生き残った4人が直接作成した文章を、国防部が数ヵ月前に空軍文書庫で見つけたという。

4人は軍法会議において哨兵殺害罪と殺人罪、放火罪などで死刑判決を言い渡され、1972年3月、ソウル九老区梧柳洞(クログ・オリュドン)の空軍部隊で死刑を受ける直前に、全員が10ページ分量の文章を書いたとされる。

イム氏、李氏、金氏(2人)と姓だけが知られている4人は、文章のなかで北朝鮮派遣部隊員になるまでの過程と過酷な軍事訓練の実態、給与明細などを詳しく記したという。

特に文章には「数ヵ月間も給料が滞った」という内容も記されているとされ、実尾島部隊員たちは全員民間人だったとした当時の国防部の公式発表とは違い、軍人の身分を認められていた可能性を裏付けている。

文章には又、「金日成(キム・イルソン)主席宮を爆破できないまま去っていくのが悔しい」、「本当に親と兄弟に会いたい」と言う内容など、死刑を控えた部隊員たちの率直な心境もつづられているという。

ある軍の関係者は、「今回発見された文章は、実尾島部隊員たちが直筆で書いた唯一のもので、実尾島事件の真相を把握するのに大変貴重な資料となるだろう」と話した。

国防部は、年末に軍過去史真相究明委員会が実尾島事件の調査結果を発表する時、同文章を公開する方法を検討しているものとされる。

軍過去史真相究明委員会は、実尾島部隊で現役兵たちと武力衝突して死亡した部隊員たちの遺体が埋葬されたものと推定される京畿道高陽市徳陽区碧蹄洞(キョンギド・コヤンシ・トギャング・ピョクジェドン)のソウル市立墓地一帯と、死刑された部隊員たちが埋葬されたとされる当時の空軍部隊の裏山で、遺体発掘作業を行っている。

国防部は、実尾島事件真相究明特別調査団長の名義で今年5月、全体部隊員31人のうち身元が確認された21人の遺家族に死亡通知書を送った。



ysh1005@donga.com