政府が、国宝第1号を現在の崇禮門(スンレムン、南大門)から他の文化財にかえる方案を進めているが、同問題に対する決定権を持つ文化財委員会国宝指定分科委員の中には、再指定に反対する意見が多いことがわかった。
本紙が10日、国宝分科委員らに電話をかけ、再指定に対する賛否を聞いた結果、再指定反対7名、意見表明留保5名、賛成(検討可能1名を含め)2名だった。
意見を表明した委員のうち、約4分の3が反対意見であり、再指定論議の過程で論争が予想される。国宝指定問題は、国宝分科委員の過半数出席、過半数賛成で決定される。
反対意見を示した委員らは、「国宝の番号は優越の順位ではないため、国宝第1号をかえる必要がない」と言った。また、「国宝第1号をかえずに、国宝の番号をなくす方案も検討しなければならない」との意見も提示した。
反面、国宝第1号再指定に賛成した委員たちは、「国宝第1号は象徴性が大きいため、他の文化財にかえなければならない。第1号だけをかえるのだから、大した混乱はないだろう」と言った。また、「新しい国宝第1号は、訓民正音(フンミンジョンウム)が最適だ」との意見を示した。
文化財庁の要請によって、国宝第1号を再指定するかどうかを議論する文化財委国宝分科の初会議が14日午後3時、ソウル鐘路区世宗路(チョンログ・セジョンロ)の景福宮(キョンボクグン)内の国立古宮博物館で行われる。
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