黄禹錫(ファン・ウソク)ソウル大学碩座教授は、米国の時事週刊誌タイムアジア版の最新号(12日付け)に掲載した電子メールインタビューを通じて「研究チーム所属の研究員の卵子提供過程で何の圧力もなかった」とし「研究を続ける」と明らかにした。
タイムアジア版は、卵子提供過程の倫理問題と黄教授の事前認知に対して主に質問し、MBCの「PD手帳」取材チームが提起した幹細胞の真偽問題は取り上げることさえしなかった。次はその一問一答。
——去年5月、ネイチャーが疑惑を提起したときに自認したとすれば、今度の論争はなかったと思うか。研究員の卵子使用よりも隠蔽のほうがさらに深刻な問題ではないか。
「隠蔽ではなかった。当時、寄贈者たちがプライバシーを理由に自分たちのことを公開しないでほしいと願った。悩んだ末に研究員たちのプライバシーを保護することに決めた。韓国で卵子提供の事実が明らかになれば、女性の人生に大きな衝撃を与えるからだ」
——研究員たちが卵子寄贈への圧力を受けたと思うか。
「彼女らはまったく自主的に寄贈した」
——ネイチャーの問題提起があるまで、あなたが所属研究員の卵子寄贈の事実を知らなかったということが信じ難い。研究陣の責任者が卵子の出処を知らなかったということがありうるか。
「私は卵子の出処を知る立場になかった。私はソウル大学機関倫理審査委員会(IBR)の規定によって卵子の取得過程に対するアプローチから除かれていた。私たちがもらったのは卵子であって、寄贈者についての情報ではなかった」
——一部の韓国人は今度の問題提起が韓国を生命工学の先頭から引きおろそうとする外部世界の陰謀と見ているが…。
「そう思わない」
——今度の論争が韓国科学界の国際的名声にこれから否定的な影響を与えると思うか。
「私が研究員たちのプライバシーを保護することに決めたというのが言い訳にはならない。しかし、故意ではなかったという点は分かってほしい」
——国際科学界が韓国科学者らと共同研究をはばかるようになるのでは…。
「現在、多くの外国研究者が私たちの研究室を訪問して技術を学んでいる。私の技術を世界に知らせる計画だ」
——幹細胞研究が人類にどれほど重要か。
「治療用のクローン技術の目的は人間クローンではない。退行性疾患を治療する唯一の方法だ」
——今度の事件があなたの革命的研究の進捗(しんちょく)に障害になるか。
「私は自分のすべきことを続ける」
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