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女性は幸せ VS 母親はかわいそう

Posted December. 16, 2005 08:34,   

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「ユダヤ人男性はとても優しいわ。マンションの至るところでセックスをしたけど、私を満足させるために、一生懸命だったわよ。大胆なことだってするようになったわ。けど、クリトリスがどこにあるのかも知らなかったの」(ラフィー)

「本当?見せてあげたの?」(リサ)

「当たり前でしょ。必死に勉強してたわ。いままで二人の女性としか寝たことないんだって」(ラフィー)

「もう2人も寝たの?」(リサ)

「男たちがなぜ若い女の子が好きなのか、わかるような気がするわ。フレッシュな若さ、はちきれそうな体つき、かわいい純粋さ、燃えあがるパッション!」(ラフィー)

「あの、聞いてていやになるからもうやめて…」(リサ)

「彼のペニスがどれほどかわいいか、帽子を編んであげたいくらいよ」(ラフィー)

「15歳以上鑑賞可能(R指定)」の指定を受けた映画『Prime(プライム)』の決定的な一場面。37歳、離婚したての「ラフィー」(ユマ・サーマン)。「リサ」(メリル・ストリープ)はラフィーの精神治療を担当する心理カウンセラーだ。ラフィーは14年下の「若い男性」と初めてセックスした後の感興をリサに打ち明ける。ここで何が問題かというと、リサはラフィーが付き合っている23歳の彼氏の母親だったのだ。

セラピストとしての職業倫理のため、一言も打ち明けられずにラフィーの話を聞いてばかりいるリサの心情はどんなものだろう。また、いいことのなかった人生に別れを告げ、たとえ「年下の男」でも、熱く自分を愛してくれる男に会った離婚した女の気持ちはどうだろう。38歳のシングル女性Aさんと中学生の息子を持つ43歳の母親Bさんが、それぞれラフィーとリサの境遇で彼女たちを擁護した。あなたは、どっちの味方?

● 38際のシングル女性Aさん

ああ、ラフィーは幸せだわ!ラフィーは、何も知らない子供に性技を教えこんで一緒に楽しもうという態度じゃないわ。自分の体を通じて男の足りない(貧弱な性知識)ところを満たしてあげようという心情ね。心から自分を愛してくれる男と愛しあうとき、女は自分が本当に素敵だという気がするの。それは相手が14歳も年下であっても同じ。私を満足させようと努力する男を見て女の抱く気持ちは、「彼と一緒に遊びたい」ではなくて「彼に私のすべてを与えたい」なのよ。「帽子を編んであげたい」という言葉は相手を見下げたものじゃなくて、とっても大事なものを包んであげたいという気持ちよ。冬の朝、学校へ行く息子に帽子をかぶせながら「うちの子が寒くないように」と思う母性の言葉ね。身体構造からして、女は男に比べて自分の秘密の場所を見る機会がとっても少ないの。ラフィーの行為は、一人の女が心から深く愛する男とだけ分かち合うことができる「証明行為」なのよ。

●中学生の息子を持つ43歳の母親Bさん

あわれなこの世のすべての母親よ!母親は自分ではなく他の女が息子の秘密の場所について話すどんな言葉も、聞くにたえないのよ。それが息子の嫁であってもそうよ。息子が思春期を過ぎたら、母親はそれからは息子の体をまともに見られないけど、母親という存在はいつも「息子のすべてのことを知っている」という慰めを抱いて生きるものなの。突然「狐のような女」が現われて息子のペニスがかわいくてたまらないなんて言うと、母親の胸はひたすら痛むわ。それは単に所有欲が傷つくとか、自分の位置を奪われるのではないかという警戒心なんかじゃないの。息子が他の女に属しているという事実を認めるしかないところから来る喪失感に近いわ。「フレッシュな若さ、はちきれそうな体つき」云々するラフィーを見ながら、リサは性という一種の権力関係で息子が女に属していて、結局は精神的にも属してしまうだろうという絶望的な確信を持つようになるのよ。



sjda@donga.com