「ひとり暮らしの高齢者らが食事を取れずにいるのではないかと思えて心配です」。全羅南道長城郡三溪面(チョルラナムド・チャンソングン・サムゲミョン)の女性ボランティア会の金ジョンガン会長(64)は、今回の大雪で管内の高齢者ら8人に弁当を提供できずにいることが気になる。21日、ご飯とおかずを車に積んで、配達しようとした金会長は、40センチ以上も降った雪のため、向かう途中で戻ってきた。
金会長は、「高齢者10人に1週間に2回弁当を差しあげているが、3日も渡していない。町の自治会長に電話をかけて、きちんと世話するよう頼んだ」と話した。大雪が続きながら、苦痛を受けている人が増えている。独居老人は食事を解決しがたく、日雇いの労働者は仕事が切れた。露天商は商売をすることができず、生計を立てられなくなっている。
光州光山区(クァンジュ・クァンサング)のA福祉館の場合、高齢者と身の不自由な人およそ80人に弁当を配達してきたが、22日は道路が凍りつき、約40人には弁当を配達できなかった。北区(プック)のB福祉館も、およそ100人に配達していた弁当を、半分しか送られなかった。
光州市・青少年ボランティアセンターは24日、青少年のボランティアメンバーらを動員し、20世帯に練炭4000枚を渡そうとした計画を取消した。奉仕センター関係者は「市民の寄付金を集めて、恵まれない人々の100世帯に総3万枚の練炭を配ろうとしたが、大雪のためにこれまで6000枚を配達するのにとどまっている」と話した。
低所得階層が主に利用している保健所も利用者が大きく減った。全羅南道長興郡長平面(チョンラナムド・チャンフングン・チャンピョンミョン)の北部統合保健支所の場合、通常およそ30人が物理治療室と漢方治療室を利用していたが、22日には2人だけが同所を訪ねた。
子供だけの家など恵まれない青少年も、大雪が嬉しくない。学校が臨時休校となると、昼食を自宅で解決しなければならない。21日から最高40センチの雪が積もった全羅南道羅州市(ナジュシ)の場合、全体小中高校50校のうち33校が22日から2日間休校し、給食の支援対象およそ1000人が学校で昼食を食べることができなかった。
休日や休みのときは、区役所や福祉館が弁当を支給しているが、臨時休校の場合はそうした恩恵を受けられない。
羅州市教育庁の関係者は「大雪による休校が多くなかったため、それらへの給食対策を講じられなかった。来年からは自治体と協力し、休校時の昼食を取れなくなる生徒がないようにする考えだ」と話した。
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