世界男子卓球世界ランキング第1位の、中国の王励勤(27)が、「世界最強」の実力をあらためて誇示した。
舞台は25日、中国長沙で開かれた05ワールド・マスターズ・チャレンジ大会。王励勤は同大会で、世界的なスタープレーヤー5人を次々に相手にし、わずか1セットも与えることなく完勝をおさめた。
マスターズ・チャレンジ大会は、中国卓球協会が開くイベントで、中国代表5人と世界オールスターチーム5人が対決する団体戦の形式で行われた。勝者が次の相手と戦う、勝ち抜き戦のスタイルだ。
中国チームの「先鋒」として出場した王励勤は、今年のグランドファイナルズを制覇した世界第2位のチィモ・ボール(ドイツ)を3−0で完破したのに続き、05欧州チャンピオンのウラジミール・サムソノフ(世界3位・ベラルーシ)をやはり3ー0でおさえた。
続いて、今年、世界選手権シングルス銅メダリストのオ・サンウン(世界6位・KT&G)、カリニコス・クレアンガ(世界10位・ギリシア)、03世界選手権シングルス・チャンピオンのベルナー・シラガー(18位・オーストリア)が出たが、王励勤に対し、わずか1セットも奪えなかった。
結局、馬琳(世界4位)、王皓(世界5位)など他の4人の中国人選手たちは、大会に参加はしたが、試合には出られなかった。
186センチ、75キロの筋肉質の体に、攻撃的な右シェークハンドを駆使する王励勤は、現役と過去の卓球選手を合わせても、最も完璧な卓球をするという評価を受けている。一方、同大会には、往年のスター、金テクスKT&Gコーチが世界オールスターチームのコーチとして参加した。
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