在韓モンゴル学校は世界唯一の外国所在のモンゴル学校。1999年モンゴル人勤労者たちのためにソウル外国人勤労者宣教会が設立した後、昨年2月、正式に外国人学校の認可を受けて、同年7月初めに卒業生を輩出した。
モンゴル学校の垣根を越えて韓国学校に入った彼らの1学期の生活は容易ではなかった。授業時間に教師の言葉がとても速くて理解しにくかったし、教師らの厳しい教育指導のため、学校へ行くのが嫌になったりした。
しかし、彼らは「学校の友達が休憩時間に授業内容を詳しく説明してくれたり、先生たちの情の深さを感じてからは学校生活が楽しい」と話した。
インヘ君とハウガ君の両親は「コリアンドリーム」を夢見て韓国に来た外国人労働者。モンゴルに家族の一部を残しておいたことと、韓国でのハードな仕事にもかかわらず、子たちを勉強させることだけはあきらめなかった。
インヘ君は今年、故国に帰る夢で一杯だ。7年前に韓国に先に来て、衣類工場で仕立て作業をしている母親は、モンゴルでマンションを買うほどのお金を貯めた。
彼は「7年ぶりに両親、妹と一緒にモンゴルのマンションで暮すことを考えると、嬉しくて眠れない。韓国語を学んでおり、韓国の芸能人やスポーツスターもたくさん知っているため、モンゴルに帰れば友達に大人気かも」と明るく笑った。
ハウガ君の新年の目標は学校の成績を上げること。彼はモンゴルで学校に通うときは全校で1、2位だったが、韓国の学校に進学してからは、下位圏にとどまっている。
彼は「韓国では科学と英語授業のレベルがとても高いが、賢くなるようで楽しいです。来年は分からないことがあれば友達にもっとたくさん聞いてみるつもりです」と話した。彼は今度の休みに、中学校3年生のときに学ぶ科目を予習する予定だ。
両モンゴル少年は「韓国が第2の母国」と口をそろえて話した。彼らの将来の希望も韓国とモンゴルに役に立つ職業を選ぶことだ。
「モンゴル国立大学の韓国語・韓国学科に進学して、卒業後はモンゴルで韓国語を教える先生になりたいです」(インヘ)
「一生懸命に勉強して韓国の医大に進学した後、モンゴルの勤労者を含む外国人勤労者たちのために働きたいです」(ハウガ)
遠い異国の地で新年を迎える両モンゴル少年は、「希望」という貴重な贈り物でいつもより胸が一杯のようだった。
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