15日スタートする韓国サッカー代表チームの海外合宿は、し烈な生存競争の場。02W杯4強神話を成し遂げたフース・ヒディンク元監督のように、ディック・アドフォカート監督も主力を前もって決めておくスタイルではない。
「朴智星(パク・チソン、マンチェスター・ユナイテッド)、李栄杓(イ・ヨンピョ、トッテナム・ホットスパー)らが欧州でプレーしているからと言って、増長すれば酷い目に合うだろう」と話しているほどだ。従って、「ベスト11」の構成は、名前よりは実力が最優先視されるのが明らかだ。特に、欧州派の合流しない今回の海外合宿の場合、アドフォカート監督の目に止まってこそ、W杯を控えた5月に再度呼ばれると思われるため、選手たちは歯を噛み締めて海外合宿を待っている。まだ軍隊に行っていない選手らは、ベスト16入りで兵役問題まで解決するという覚悟でいる。
▲真空清掃機を押し出せ〓最も競争が激しいポジションは守備型MF。02年、真空清掃機というニックネームで名を馳せた金南一(キム・ナムイル、水原)をはじめ、金正又(キム・ジョンウ)、李ホ(以上蔚山)、白智勲(ペク・ジフン、ソウル)、金相植(キム・サンシク、城南)の5人が争っている。ポジション当たり2人を最終エントリーに含ませるという点を考えれば、2.5対1の倍率だ。
サイドウィングの競争もし烈だ。左では薛鐗鉉(ソル・ギヒョン、ウルバーハンプトン)の後継として、朴主永(パク・ジュヨン、ソウル)と鄭暻鎬(チョン・ギョンホ、尚武)が名乗り出ており、右では朴智星が事実上「主力」を確保した中で、李天秀(イ・チョンス、蔚山)、車ドゥリ(フランクフルト)、崔兌旭(チェ・テウク、清水)が虎視眈々とその座を狙っている。
FWは安貞桓(アン・ジョンファン、FCメス)と李東国(イ・ドングク、浦項)の牙城に、鄭助国(チョン・ジョグク、ソウル)と鉠宰榛(チョ・ジェジン、清水)がアドフォカート監督の選択に希望を繋いでいる。
右のMFでは趙源煕(チョ・ウォンヒ)と宋鐘国(ソン・ジョングク、以上水原)が同一チームで競い合っており、左では李栄杓、金東進(キム・ドンジン、ソウル)、チャン・ハクヨン(城南)が競争している。攻撃型MFは金斗鍱(キム・ドゥヒョン、城南)と李乙容(イ・ウルヨン、トラブゾンシュポール)が競り合っている。
▲守備は事実上確定〓守備ラインは、金珍圭(キム・ジンギュ、磐田)、金泳徹(キム・ヨンチョル、城南)、柳経烈(ユ・ギョンリョル、蔚山)、崔眞迵(チェ・ジンチョル、全北)で事実上確定した。今回の海外合宿のメンバーにこの4人だけを守備手として入れたのも、守備の組織力を固めようとしているアドフォカート監督の考えが反映してのことだ。一方、金東進を左側の守備手に立たせて、金相植も守備手に起用する案も検討されている。
yjongk@donga.com