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単純風邪に抗生剤処方した病院・医院、裁判所が「名簿公開」判決

単純風邪に抗生剤処方した病院・医院、裁判所が「名簿公開」判決

Posted January. 06, 2006 03:23,   

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全国の小規模医院と総合病院や専門病院のうち、単純風邪(急性上気道感染)患者に抗生剤を過度に処方してきた療養機関(病院と医院)の名簿をすべて公開せよという裁判所の判決が初めて出た。

公開対象にはいわゆる「町内」の小児科、耳鼻咽喉科、内科など小規模医院まで含まれている。したがって同判決が確定した場合、医療業界で一般化している抗生剤の誤・濫用の風土がそのまま現われ、波紋が拡大するものとみられる。

ソウル行政裁判所行政1部(権純一部長判事)は5日、参加連帯が保健福祉部を相手に「風邪の患者に対する全国病院・医院の抗生剤処方実態情報を公開せよ」とした訴訟で、原告勝訴の判決を下した。

裁判所が出した公開対象は、2002〜2004年保健福祉部傘下の健保審査評価院(審評院)が全国の病院・医院の抗生剤使用実態を調査して得た名簿のうち、抗生剤を過度に多く使用した病院・医院(上位4%)と抗生剤を少なく使用した病院・医院(下位4%)の名簿だ。

裁判所は「抗生剤の使用実態に関する病院・医院の情報を公開することは、プライバシー侵害や営業秘密の侵害とはみとめられない」とし、「国民に事実を根拠とした正確な医療情報を提供してこそ、医療界に対する国民の理解と信頼も深まる」と明らかにした。

また、裁判所は「医療関係者の専門性と自律性は尊重されなければならないが、医療行為は人の身体と生命を対象にするだけに、患者自身が診療と治療に対して自ら選択・決定する権利を保護することが、なにより重要だ」と話した。

福祉部は裁判の過程で「名簿が公開された場合、患者らがともすると抗生剤の処方率だけで医療機関の良し悪しを判断するなどの誤解が生まれ、医療関係者に対する不信が増すというような危険が大きい」と主張したが、裁判所は受け入れなかった。



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