トーゴのアデカミ・オルィパデ(26)も警戒対象。
06W杯ドイツ大会G組、韓国初戦の相手であるトーゴサッカーのベールが、少しずつはがれてきた。今度はフランスとベルギーリーグで活躍してから、カタールリーグでプレーしているオルィパデ(アルシリヤ)を見てみよう。
トーゴは12日、チュニジア・モナスティ競技場で行われたガーナとの評価戦で、後半28分、交替メンバーとして投入されたオルィパデのゴールで、1対0で勝利した。
トーゴは7日、ギニアとの評価戦では主力抜きで誠意のない試合をして0—1で負けた後、フランス現地のマスコミから「つまらない試合」と酷評された。しかしトーゴは同日、アフリカ大陸からドイツW杯に進出した5カ国のうちの一つであるガーナを抑えて勝利した。トーゴはギニア戦と同じく、側面と後方の守備で頻繁に虚点を露出し、守備の補完が急がれることが分かった。
しかし、外国のマスコミが「始動に時間がかかる」と表現したように、後半には確実な優位を示した。トーゴは同日も看板ストライカーのエマニュエル・アデバヨール(22)を投入せず、前半には頻繁にミスパスをし、守勢に追い込まれた。
後半にオルィパデが投入されて、雰囲気が変わった。オルィパデは鋭いドリブルで守備を交わし、正確なパスでガーナ陣営を脅かし始めた。勝敗はアリル・オドゥが守備を交わしてパスしたボールを、オルィパデが右足でシュートを成功させて決まった。
オルィパデは予選で6試合に出場して1ゴールを入れた。アデバヨールが11ゴールを決めたことに比べれば、得点は多くない。しかし、170センチの短身のオルィパデは個人技と速い足が印象的だった。
オルィパデがアデバヨールと一緒に2トップで出た場合、速い足を利用してアデバヨールが活動するスペースを広げられると、サッカー協会の関係者は分析している。これでトーゴは最近の2試合で、数人の中核戦力を披露した。ギニア戦では万能選手ジュニオル・セナヤ(22)の試合調律能力が、ガーナ戦ではオルィパデの突破力が目立った。
この2人と一緒に攻撃の中心となるアデバヨールのトライアングルが、どのような特性と威力を持っているかをキャッチするのが残りの課題だ。2試合共にGKコシ・アガサ(28)のファインプレーも印象的だった。
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