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ハンナラ党、「教科書歪曲問題」討論会開催

ハンナラ党、「教科書歪曲問題」討論会開催

Posted January. 19, 2006 03:12,   

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「家族の外食について『飢餓にあえぐ隣人を気にかけず、自分の家族だけに食べさせればいいという態度は、倫理的に病んだ状態』と解釈した教科書もある」

ハンナラ党のシンクタンクである汝矣島(ヨイド)研究所が18日、国会議員会館で開いた「教科書歪曲問題に関する国民大討論会」で指摘された、小中高校教科書の問題点の一つだ。

韓国のセマウル(新しい村づくり)運動を「維新体制維持に利用された」と否定的に評価するいっぽう、北朝鮮の千里馬(チョンリマ、労働強化)運動については「社会主義の経済建設に大きな役割を果たした」と肯定的に敍述した教科書もあるという。

汝矣島研究所サイドは、教科書フォーラムと韓国開発研究院(KDI)のセミナー資料などをもとに、小中高校の教科書100冊あまりを分析した結果、理念的に偏っているか、学問的コンセンサスのない少数の理論に基づいた歪曲解釈などの問題が散見されると述べた。

討論では、政治、歴史、社会教科書で、△自由民主主義観の毀損、△大韓民国の正統性否定、△産業面での成果を捐毀するなど自虐的な大韓民国観、△北朝鮮体制に対する中立的かつ友好的な評価、△反企業的、反市場的、反グローバル化的な表現などが集中的に議論された。

討論者として立ったソウル大学の朴孝鍾(パク・ヒョジョン)教授は「金星(クムソン)出版社の教科書を見ると、韓国の三清教育隊(社会浄化の一環として軍部隊に設置したもの)については写真まで見せて積極的に批判したのに対し、北朝鮮の政治犯収容所についてはまったく言及がなかった」とし、「教科書全体に記された北朝鮮についての記述は、生徒たちの価値観を混乱させるほどアンバランスだ」と解釈した。

朴教授はまた、「教科書が朴正煕(パク・チョンヒ)大統領の経済開発への努力を政権維持レベルでだけ言及し、『漢江(ハンガン)の奇跡』を紹介しながら、『しかし』『けれど』のような制限的な接続詞をつけて副作用と問題点のほうをより浮上させた」とし、「これは浅薄で過度な捐毀」と批判した。

全羅南道(チョンラナムド)にあるサムホ西中学校のチョン・ジェハク教諭は、全国教職員労働組合(全教組)の掲示板に掲載された、「米国と日本の悪いやつらが私たちを分断した」という言葉で始まる小学生の作文を例に挙げ、全教組の理念教育を批判した。

同日、ハンナラ党の朴槿恵(パク・グンヘ)代表は演説で、「現政権は、私立学校法を不当な方法で通過させて全教組の学校掌握を可能にし、教師たちの政治活動を認めるかと思えば、偏った教科書で子供たちに理念教育をさせている」と批判した。

ハンナラ党の李在五(イ・ジェオ)院内代表は「長い間、国語教師をしながら学生たちを教えた経験があるが、最近の教科書は私たちが学校に通っていたころとは大きく変わった」とし、「過去、私たちは誤ったことを教わった部分も多かったが、今はむしろその逆の方向に向かっている」と指摘した。



lightee@donga.com