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米国に広がる「男の子たちの危機」…「男女分離教育」の声も

米国に広がる「男の子たちの危機」…「男女分離教育」の声も

Posted January. 24, 2006 03:01,   

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「Boys will be boys」

「男の子たちは仕方ない」と舌打ちをする。男の子たちのいたずらや荒い行動に目をつぶるときに使ったりする「男性優越的」な俗語でもある。

しかし、この頃の米国の教育界ではこの言葉が「男性の劣等」現象を説明する言葉に理解されるほど、男子生徒たちの学業成就が脆弱なことを表すものとなっている。

米国の大学に進学する男子生徒の割合は、全体の44%水準だ。高校の自主退学率の80%を占めるのも男子生徒で、注意力の欠乏及び過多行動障害で別途の指導が要望される生徒の80%も男子生徒だ。

とうとうローラ・ブッシュ米大統領夫人(教師出身)まで出てきて、「放置されてきた男子生徒たちに対する思いやりが必要だ」と指摘した。

各マスコミも先を争ってその原因の分析に出た。

ニュース週刊誌ニューズウイーク最新号(30日付発行)は、このような現象を「男の子たちの危機(The Boy Crisis)」に規定し、まず社会化ではない生まれ付きの要因からその原因を捜した。

男の子たちの身体的かつ心理的「男性化」を決める主な要因は、幼少年期や思春期のいわゆる「社会化過程」のためと知られているが、事実は「母親のお腹の中」で決まるという説明だ。男の胎児は姙娠初期から男性ホルモンを作るというのだ。

しかし、教育界全般の競争が激しくなる中で、「優等生」という概念は、優秀な大学への進学率と試験成績のような数値中心の過程で、評価され始めた。問題は、このような評価方式が、動的でたまには無秩序ながらも奇抜なアイディアを瞬間的に出すことができる男子生徒たちの「頭脳構造」には適切ではないというのだ。

コロラド州のある中学校科学教師が言う化学実験室の授業光景は、このような断面を見せているエピソードだろう。

女子生徒たちの場合は、その大部分が実験の主旨と説明をきちんと読んで実験を成功的に終わらせる一方、相対的に散漫な男子生徒たちは化学物質を指しながら「食べられますか」と聞いてくるかと言えば、時には、与えられた課題以外のものまで実験したがる「もうひとつの可能性」を見せていた。しかし、現在の教育カリキュラムは、このような「もうひとつの可能性」を無視するということだ。

ある教育学者は、今は一般化された幼稚園の授業場面を例にあげる。彼は「この頃、どの幼稚園の授業に行ってみても『模範になる』女の子のそばにいる男の子は『欠陥のある女の子(defective girl)』扱いされている」と伝えた。 違いを考慮しないというのだ。

米教育界ではこれを勘案して、男子生徒と女子生徒を分離して教育しなければならないという声も徐々に拡大している。



credo@donga.com