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国際刑事裁判官に再選した宋相現教授

Posted January. 28, 2006 04:08,   

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常設国際刑事司法機関である国際刑事裁判所(ICC)初代裁判官として活動中の宋相現(ソン・サンヒョン、65)ソウル大法学部教授が26日、9年任期の裁判官に再選された。

宋教授は同日、国連本部で行われた投票で再選が確定した後、記者会見を行い、「個人の栄誉というより、韓国の国力の表現だと思う」と感想を述べた。

今回の6人を選ぶ選挙には、10ヵ国の候補が立候補し、競合を繰り広げた。

オランダ・ハーグにあるICCは、集団殺害罪、戦争犯罪など国際法に違反した個人を、国際社会の名において処罰するため、02年7月に設立された世界初の常設国際刑事司法機関。

03年2月、初代裁判官選挙で当選した宋教授は、抽選によって任期が3年と決定した後、現在、ICC最終審である上訴審裁判部に在職中だ。

ICCの懸案は、スーダンやウガンダなどアフリカ4カ国で発生した大量虐殺事件。すでに主導者5人に対する逮捕状をICCが発付し、現在、捜査が進行中だ。

宋教授は、「韓国は大陸法系統であり、私は英米圏で勉強をしたため、双方の法体系に詳しいといえる。だから、法律的・文化的差による裁判官たちの意見を調整する役割を多く果たした」と述べた。宋教授はまた、ICCで訴訟書類のすべてを電算化する「情報技術(IT)推進委員長」を務めている。

宋教授は、「ICCでは、韓国の財政負担金の順位が全加盟国のうち7位であるにもかかわらず、400人あまりの職員のうち韓国人は正社員1人、臨時契約職3人に過ぎない。若者たちが、国際機構への進出に、より積極的になるべきだろう」と強調した。

宋教授が再選に成功したのは、本人の実力も大きく影響したとの噂がある。ソウル大法学部出身の宋教授は、行政試験(公務員試験)と司法試験に相次いで合格したにもかかわらず、学問の道を選び、米コーネル大で博士号を取得した。ICC公式言語である英語とフランス語に堪能だ。米国、オーストラリア、日本などで韓国法を講義したこともある。



kong@donga.com