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監査院、検察に職務遺棄の疑いで楊州市長を捜査依頼

監査院、検察に職務遺棄の疑いで楊州市長を捜査依頼

Posted February. 10, 2006 07:01,   

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昨年5月、全羅北道(チョンラブクド)のある郡首は館内の保健所を巡視して、「ハエと蚊のいない郡を作ろう」と指示した。これに対し、ある女性の職員が「ハエと蚊がいないと、人も生きられません」と言い返すと、その職員を職位解除した。

ソウルのある区役所の人事チーム長は、自分の勤務成績評価の結果(7位)とライバルの結果(4位)をすり替えて報告して、昇進に成功した。

監査院が04年から全国250の地方自治体を対象に監査を行った結果、自治体の管理監督と予算執行、人事など全般的な自治行政のずさんな現状が分かった。

これを受け、監査院は、9日、任忠彬(イム・チュンビン)京畿道楊州(キョンギド・ヤンジュ)市長を職務遺棄の疑いで検察に捜査を要請し、不当行為をした公務員25人を告発した。また、基礎団体長18人に対しては「注意」措置し、公務員249人に対する懲戒を要求した。

任市長には04年12月、宅地開発予定地区に指定された楊州市玉井(オクチョン)・広石(クァンソク)地区に対する開発行為の制限措置を適時に行わず、補償金を狙った投機性開発を放置した疑いが持たれている。

監査院は自治体の代表的な問題点として△妥当性のない地域開発事業の無分別な推進△ばらまき的で、誇示性、浪費性事業の拙速推進△「横並び式」の人事不正△土着勢力と連携した不正な随意契約などのずさんな予算執行、などを挙げた

特に、妥当性検討をきちんと行わずに、公約などを理由に無理に推進した各種事業で、昨年6月現在、4209億ウォンの予算が浪費されたことが分かった。

一方、今回の監査で「注意」を受けた団体長らは、ほとんど地方選挙を控えているため、再審を請求するものと見られる。

特に、大部分が野党ハンナラ党の所属であるため、政界では「標的監査」の議論が起きている。

ハンナラ党の李季振(イ・ゲジン)スポークスマンは、「どうして地方選挙が約2ヵ月後に迫っている今、監査結果を発表するのか疑問だ。監査の意図に疑問を持たざるを得ない」と述べた。

これに対し与党ヨルリン・ウリ党の徐瑛教(ソ・ヨンギョ)副スポークスマンと民主労働党の朴用鎭(パク・ヨンジン)スポークスマンは、「政治的な攻略云々するのはとんでもない」と反論したが、民主党の柳鍾珌(ユ・ジョンピル)スポークスマンは、「いくら良い事でも選挙を控えているため、敏感に受け止められることは避けられない」と指摘した。



mhpark@donga.com mindy@donga.com