Go to contents

[オピニオン]オープンハウス

Posted February. 13, 2006 06:30,   

한국어

権力者たちが普段どう暮しているのかは、普通の人々が知りたいことの一つだ。米国ワシントンのホワイトハウスが観光の名所として脚光を浴びるのも、オーナーが世界最高の権力者だからだ。ホワイトハウスの観光は、9・11テロ以降極めて難しくなった。米国人たちも自分の地方区の下院議員を通じて予め申し込み、やっとホワイトハウス132の部屋のうち数ヶ所を見ることができる。「オープンハウス」は大統領就任式のときに期待することができる。

◆大統領府が盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領の就任3周年(25日)を迎えて「オープンハウス」を準備している。世論形成に影響を与える学者、作家、コラムニスト、前現職の出入り記者などを定期的に招待して、大統領府をもう少し近くで見て感じることができるようにするというのだ。人員は一度に30〜40人で、彼らには大統領執務室のある本館と迎賓館、常春齋(サンチュンジェ)の他にも、一般人に開放しない秘書室、警護室、国家安全保障会議(NSC)の危機管理センターまでも見せる計画だと言う。

◆通常の大統領たちのように、盧大統領もこれまで大統領府の内部はほとんど公開しなかった。出入りの記者たちも、公式的にはたった3回中に入っただけだと言う。したがって「オープンハウス」の決定をめぐって、「政権の後半期には大統領の国政運営のスタイルが変わるというシグナル」という解釈も出ている。盧大統領は北岳山(プクアクサン)の開放(4月予定)を控えた12日、市民たちと一緒にこの北岳山に登り、「(このように素晴らしい北岳山を)一人で享受するのが申し訳なくて開放することにした」と述べた。

◆大統領府の後背山である北岳山は1968年の1・21事件以後、一般人の出入りが統制されてきた。大統領府に続いて北岳山も開かれるとは、嬉しいことだ。しかし、いざ開かれなければならないのは盧大統領の心だ。心を開いて嫌いな話にも耳を傾け、嫌いな人とも抱擁しなければならない。大統領府を百回開放しても、今度の人事聴聞会で現われたように国民多数の反対にもかかわらず、非適格の長官内定者の任命を強行する、そんな閉じられた心で国政を引っ張っていけるだろうか。言葉と行動が違っては、誰もその真の心を信じないだろう。

韓起興(ハン・ギフン)論説委員 eligius@donga.com