韓国医療産業の競争力は米国の26%、日本の38%のレベルであり、先進国に比べて大きく遅れを取っているとの調査結果が出た。
医療サービスに対する韓国の患者満足度も5.5点(10点満点)で、6.20〜7.73点レベルの米国・日本など先進国に比べて相当低い。
このようなことが、三星(サムスン)医療経営研究所の姜声旭(カン・ソンウク)博士と成均館(ソンギュングァン)大学の権寧台(クォン・ヨンデ、社会医学)教授が作成した論文「医療産業競争力の考察−経済協力開発機構(OECD)7カ国の比較研究」を通じて分かった。
韓国医療産業の競争力を体系的に研究した論文は今回が初めて。同論文は、16、17日、成均館大学で開催される「06年経済学共同学術大会」で発表される。
姜博士と権教授は、05年のOECDヘルスデータ統計と世界経済フォーラム(WEF)、国際経営開発院(IMD)など世界的な経済研究機関が国家別に行ったアンケート調査の結果を土台に、計47の評価指標で医療産業の競争力を分析した。
それによると、医療産業の競争力(HCI)は、米国を100と見なした場合、韓国は26にすぎなかった。米国に続き、ドイツ(80)、英国(79)、カナダ(77)、フランス(74)、日本(69)の順だ。
韓国の医療機関が00〜02年、保健医療の分野に投資した金額は、国民1人当たり94ドルで、カナダ278ドル、日本252ドル、米国218ドルに比べて非常に少ない。
保健医療研究開発費に関連した支出総額も、韓国は国民1人当たり2ドルで、米国103ドル、日本42.8ドルに比べ相当に低いレベル。
韓国の医師は人口1000人当たり1.5人で、2、3人にのぼる先進国よりはるかに少なかった。看護婦は1.7人で、7人を上回る他の比較国家に比べて大きく足りなかった。
HCIがこのように低いため、外国での医療サービスを受けるために出国する患者が増加し、昨年は約4億ドルの医療収支赤字が発生したと業界は推算している。
イェ歯科ネットワークの朴仁出(パク・インチュル)代表は「現行の医療法では企業の投資が不可能で、医師個人の資金を投資しなければならないのが実情」とし、「臨床医療のレベルも医師らが認識しているほど高いレベルではない」と話した。
論文著者の姜博士は「民営の医療法人と民間の医療保険を急いで導入し、遅れを取っている各分野を、政府が政策的に補足してこそ、医療産業に競争力が生じるだろう」とした。
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