崔熙燮(チェ・ヒソップ、LAドジャース)、金ソンウ(コロラド)、オ・スンファン(三星)、李ジンヨン(SK)…。
彼らには共通点がある。まだ軍の兵役義務を果たしていないことだだ。
WBCは、彼らの野球人生に一つの光となることができる。先月、辛相佑(シン・サンウ)韓国野球委員会(KBO)総裁が「今大会でベスト4以上の成績を上げた場合、関連部処に兵役特例を提案してみる」ことを明らかにしたからだ。
3日、アジア予選の初の相手である台湾選手たちも似たような夢を抱いている。台湾でも似たような議論が始まっているからだ。
もちろん、今大会から兵役特例が直ちに実現することは難しいようだ。しかし、2009年に開かれる2回大会からは特別法が制定される可能性がある。
韓国と台湾は兵役義務制を実施している。韓国は2年で、台湾(18ヶ月)よりはもう少し長い。兵役特例条件も似ている。韓国と同じく台湾でも五輪で銅メダル以上を獲得するか、アジア大会で金メダルを取れば兵役特例を受けることができる。
ただ、韓国に比べて台湾は、海外進出の選手たちにより多くの恩恵を与えている。米メジャーリーグや日本プロ野球に進出した選手たちは、12日間のトレーニングを受けるだけで済む。代わりに5年間、国家が呼ぶといつでも国際大会に参加しなければならない。海外進出の選手たちが大挙国際大会に出るのも正にこのためだ。今大会に参加しなかったワン・ゼンミン(ニューヨーク・ヤンキース)は特別ケースで免除を受けた状態だ。
国家の名誉を輝かすと同時に兵役恩恵の可能性もあるWBCは、確かに両国の若い選手たちに祝福のような大会だ。五輪の正式種目から野球が外れた状況ではなおさらだ。
uni@donga.com