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無料の英語教育行う在韓米軍・軍務員夫婦

無料の英語教育行う在韓米軍・軍務員夫婦

Posted March. 06, 2006 03:01,   

한국어

「みなさん、続けて読んでください。住所を意味する『アドレス(address)』のアクセントは最初の音節ですよ」

4日午後、ソウル龍山区葛月(ヨンサング・カルウォル)総合社会福祉館の教育室。青い瞳の50代男性が、受講生の間を歩きながら、いちいち英語の発音をチェックしている。40代の主婦は目を大きくして、唇を動かして発音を真似した。

50代男性は在韓米8軍に軍務員として勤めているドン・ロハウザー氏(52)。ロハウザー氏は昨年2月から、韓国人夫人のハム・エギョン氏(46、米8軍の軍務員)と共に毎週土曜日、住民を対象に無料の英語教室を開催している。

ロハウザー氏夫妻は米8軍の軍人と軍務員からなるボランティア組織「Area 2 Activity」のリーダだ。同組織は01年から葛月総合社会福祉館で、住民のための英語教育を行っており、保育院・養老院の訪問だけでなく、ダブル(混血の人)支援団体「パール・バック財団」の後援活動も展開している。

この日は、06年英語教室の開講初日。23歳の女子大生から71歳女性に至るまで多様な年齢層の受講生32人が、席を埋めた。

葛月福祉館の金オクニョ(35、女)福祉担当者は、「米軍講座の人気が高い。うわさが広がり、受講のため京畿道安山市(キョンギド・アンサンシ)から来る人もいる」とし、「初級クラスは25人、中級クラスは20人の待機者が席の空くのを待っている」と話した。ロハウザー氏夫妻の授業の目標は、英語についての自信を育てること。初級クラスだが、授業中には一切韓国語を使わないよう指導している。

京畿富川市(ブチョンシ)に住んでいる金さん(47、女)は「1時間ぐらいがかかるが、小学校に通っている子どもの英語を直接教えてあげたくて、ここに通っている」とし「学院で勉強するときより、外国人から生きている英語を学べるので、効果が大きい」と話した。

初級クラスは毎週、ロハウザー氏夫妻が担当し、中級クラスは米軍4人が交代しながら授業を行う。

この日、中級クラスで英語を教えたキス・バンス氏(20、米8軍情報部隊所属)は「担当しているクラスには70代の高齢者が4人もいるが、熱心に学ぼうとする姿勢が、とても印象深かった」とし、「学びながら自分の『存在価値』を探そうとする高齢者を助けることができ、幸せだ」と語った。

ロハウザー氏は「心配していた反米感情どころか、住民が親切に接してくれていて、常に感謝している」とし、「小さなことだが、私にできることで、韓国人から受けた愛を返したい」と言って、明るく微笑んだ。



ditto@donga.com