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昨年の2倍、嶺南製粉の奇妙な配当金 柳会長一家が14億ウォン受領に

昨年の2倍、嶺南製粉の奇妙な配当金 柳会長一家が14億ウォン受領に

Posted March. 13, 2006 08:06,   

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李海瓚(イ・ヘチャン)首相と3・1節(抗日独立運動記念日)のゴルフを一緒にした柳遠基(ユ・ウォンギ)会長所有の嶺南(ヨンナム)製粉が、今年の配当金を昨年の2倍に増やして柳会長など筆頭株主一家に全部で14億5292万ウォンを支払うことを決めた。

これに対して証券街では、嶺南製粉が1株当りの配当金を増やす方法で自社株を売却してつくった会社資金を、柳会長一家に渡そうとしているとの指摘が出ている。

嶺南製粉は昨年11月25日、自社株を投資者に通知なしで売りさばき、67億7505万ウォンの差益を残した経緯がある。

12日、金融監督院と嶺南製粉によると、嶺南製粉は今月17日に株主総会を開き、株主たちに2005事業年度配当金として1株につき150ウォンを現金で支払う配当金支給案を決定する予定だ。これは昨年の配当金(75ウォン)の2倍に当たる規模だ。

柳会長(34.97%)と柳会長の息子(8.58%)などの特殊関係人が46.57%を所有しているため、配当金の半分程度を柳会長一家が受け取ることになる。

証券街では、嶺南製粉が今回のように異例な配当金を増やすだけの余力があるのかについて、疑問を示している。

嶺南製粉の昨年の純利益は62億8716万ウォンで、今年支払う予定の配当金は31億2000万ウォン。配当金が純利益の半分に迫る規模だ。このため、柳会長一家は嶺南製粉の昨年の純利益の約4分の1にあたる14億5292万ウォンを受取ることになる。

嶺南製粉は2004年には純利益の33.89%を、昨年は32.65%を配当金として支払った。ところが、今年は、それより約16ポイント高い49.62%を配当金として支払う予定だ。

しかし嶺南製粉は、昨年12月末現在の負債が350億ウォンで、2004年末(285億ウォン)に比べて65億ウォン(22%)が増えた。昨年末現在の未払い法人税も30億ウォンにのぼる。2004年末の10億ウォンに比べて3倍に急増した規模だ。

また配当を大幅に増額したのは、嶺南製粉が昨年3回にわたって公示した「事業多角化のための外資誘致」方針にも反するとの指摘もある。

証券会社の関係者は、「配当は資金の余っている会社が実施するもので、外資誘致は資金が足りない会社が行うものだ。資金不足でありながら外資を誘致しようとしている会社が、配当を2倍に増やして会社資金を株主に支払うのは、常識的に理解できない」と話した。



roryrery@donga.com