人生って、いつもハッピーエンドで終わるわけではない。かえってそれは三流だろう。脚本のないドラマ。それゆえ、我知らず両手のこぶしを強く握り締める。それがスポーツの世界だ。ボールは丸く、永遠なる勝者も敗者もいない。
韓国野球代表チームは19日、米カリフォルニア州サンディエゴ・ペトコパークで行われたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)での日本との準決勝に0—6で敗北した。WBCの初代チャンピオンは21日午前11時に行われる日本とキューバの決勝戦で決まる。
しかし、負けても宝石のように輝く選手たち。韓国野球代表チームの誇らしい太極戦士たちよ。君たちは余りにもよく戦った。6連勝を飾った後、ただ1回負けただけだ。決勝に進めなかったからと言って、日本に負けたからと言って、肩を落す理由はない。たとえ我々が世界最強だとしても、同じチームに3回連続して勝つのは難しいはずだ。しかも相手は客観的な戦力で我々より一枚上手の日本だった。もともと我々の目標はベスト8に進んで、米国行きの飛行機に乗ることではなかったのか。
諸君のおかげで久しぶりに韓国は再び一つになった。初春の肌寒い天候の中でも、ソウル市役所前のソウル広場と蚕室(チャムシル)野球場、そして仁川(インチョン)、大邱(テグ)、光州(クァンジュ)、蔚山(ウルサン)、浦項(ポハン)、高陽(コヤン)に「大〜韓民国」と「お〜必勝コリア」の歓声が響いた。
米国現地の反応も熱かった。僑民は仕事もほどほどに野球場に足を運んだ。アナハイムとサンディエゴで行われた2回の韓日戦では勝敗を分けたが、応援戦だけは2回いずれも韓国の完勝だった。韓日戦を観に来た米国のファンまで、雰囲気に同調して「Dae〜 Han Min Kook(大韓民国)」を叫んだぐらいだった。
「国民打者」李承鎏(イ・スンヨプ)の本塁打行進は、2年前、彼にそっぽを向いた大リーグ球団の「後悔シリーズ」につながった。先発と締めくくりを厭わなかった朴賛浩(パク・チャンホ、サンディエゴ)の闘魂は、一時国民の夢と希望だった「コリアン特級」の華麗な復活を予告するに十分だった。アジア予選で負傷して途中下車した巨砲金ドンジュ(斗山)は、負傷した体で米国まで来て、代表チームにエールを送った。
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