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[社説]ハンナラ党の「大統領選挙必敗論」と李市長の言動

[社説]ハンナラ党の「大統領選挙必敗論」と李市長の言動

Posted March. 20, 2006 03:46,   

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野党ハンナラ党の一部議員が主催した討論会で、国民(ククミン)大学の金ヒョンジュン教授は、「改革すると言いながら大勢論に安住しているうちに、守旧保守の姿に戻って、国民に捨てられるという前轍を踏むことになる」と指摘した。ハンナラ党の「大統領選挙必敗法則」が働いているというのだ。討論会には「大統領選挙で2回も負けていながら、白書も出さない、戦略も哲学もない党」という批判も出た。

党を改革しようとして開催した同日の討論会も来賓紹介などに30分を無駄遣いし、いわゆる重鎭議員が現われると、中間紹介までするなどして、発表者らは時間に負われるしかなかった。反与党票に寄生する「依然として満腹の政治屋」の時代錯誤の姿がそこにあった。腐った木では印鑑が作れない。ハンナラ党所属の政治家の中に、本当に国利民福のためなら、自分は茨の道でも歩くという人物がいるのか。

各種世論調査で「次期大統領候補」支持率1位の李明博(イ・ミョンバク)ソウル市長の言動も、「大統領選挙必敗論」をさらに広げている。李市長は、03年から南山(ナムサン)室内テニス場を独占的に使っていたという「皇帝テニス」論議が起きるや、一昨日「そのように問題になるとは思わなかった。思慮に欠ける部分があった」と釈明した。謝罪はしたものの、問題意識が安易だ。02年大統領選挙の時、李会昌(イ・フェチャン)候補が自分の豪華ビラ居住問題について、しぶしぶ謝罪しながら「脹らまされた部分がある」と説明を付け加えた事実が連想される。

李市長は最近、「お金のある人が政治をする時代になった」と述べた。また、康錦実(カン・グムシル)前法務部長官に対して、「遊ぶのが好きな人で、公務員に好かれるだろう」と言うなど、政府与党の政治家に対して酷評した。このような発言は、李市長自身の資質に対する議論を呼び起こすに値する。これまで、李市長に対する指示度が上がったのは、清渓川(チョンゲチョン)事業など具体的な実績で「可能性」を見せたからだ。ところが、大統領選挙には20ヵ月以上もあるのに、早くから内実のない「言葉の政治」に飛び込む姿勢はみっともない。そして、失言が度重なるのは明らかに李市長の危機だ。

誰であろうと、「国民のための政治」の明快な青写真もなく、「言葉で済まそうとする」演技者が再び大統領になるのを、多くの国民が望むであろうか。