ロバート・ロプリン韓国科学技術院(KAIST)総長(55・写真)が続投になるのかどうかが決まる学校理事会をひかえ、学校内で激しい反対にぶつかっている。
KAIST教授協議会(ユン・チュンソプ会長・物理学科)は23日、校内「碩学の家」(大田)とソウル市中区(チュング)プレジデントホテルで相次いで記者会見を開き、△リーダーシップとビジョンの不在△恣意的で放漫な業務遂行△韓国とKAISTおよび教授に対する卑下と不信を、続投反対の理由として挙げた。
学部と大学院総学生会は27日まで続投賛否投票を実施した後、その結果を理事会に提出することにした。理事会は28日、2年契約で04年7月14日に就任したロプリン総長を続投させるかどうかを決定する。
教授協議会は、ロプリン総長が1年6ヵ月間、103日の公式海外出張をしたが、たった1件の国際交流協約も推進できなかったと発表した。
ユン会長は「ロプリン総長は、科学技術人材育成というKAISTの使命を理解できてないだけでなく、大学の改革と発展に対する確固たる構想がない」と主張した。
教授協議会が16日に始めた総長契約延長反対連帯署名には、407人の教授の中325人(79%)が参加した。KAIST教授たちが連帯署名運動を繰り広げるのは今回が初めて。
21、22日には、ユン・ヒョンス学術情報所長など所長2人と学科長3人が補職辞退届けを提出した。学科長14人も続投が決定されれば補職を辞退するといって連帯署名をした。
総同門会は21日に「ロプリン総長の契約延長に慎重を期してほしい」という意見書を「総長業績検討小委員会」に提出した。
ロプリン総長は23日、教授全員にEメールを送り「理事会の要請によって立場表明はしないが、肯定的な結論が出されるよう望んでいる」と述べた。
一方、科学技術部(科技部)は、総長業績小委員会がロプリン総長の功過に対する客観的な報告書を作成しているだけに、理事会の決定を尊重するとの立場だ。
科技部の朴恒植(パク・ハンシク)科学技術基盤局長は「教授協議会がロプリン総長の過失だけを一方的に浮き彫りにしているようだ。政府から大型プロジェクトを誘致するなどKAIST発展に寄与した部分も考慮しなければならない」と言う。
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