▲春の疲労、季節病よりはストレス〓春の季節になると会社員はすぐだるくなり、疲れを感じる。冬の間すくめていた体が春という外部環境に円滑に適応することができないために現われる一種の「生理的不適応現象」だと言える。しかし、最近、会社の事務室の環境には四季ごとの大きな変化は感じないため、人体不適応現象だけで解釈するには無理がある。
このような現象は、活動の量が増えるにつれタンパク質、ビタミン、無機質など栄養素の必要量が増加するが、これを充分に摂取することができずに生じる栄養不均衡現象とも言える。しかし、最近では、栄養不均衡よりは栄養の過度な場合がもっと多い。
江北三星(カンブク・サムスン)病院家庭医学科の申浩𨩱(シン・ホチョル)教授は、「春になれば、多くの人が引っ越しや結婚、就職、進学など家庭内外の大小事で忙しい」と説明し、「これによるストレスが人体にそのまま積もっているのが問題」だと述べた。
一方、食事後の眠りは季節病のためではない。食べ物を消化するために、胃腸に血が集中し、脳に流れる血の量が減るために現われる自然な生理現象だ。また、昼食の前後には体温と各種のホルモンなど生体の時計が真夜中と似ている状態になるのも一つの原因だ。
▲生活習慣を再点検しよう〓昼に特に疲れを感じ、このような症状が数日続けば、季節病のせいにするよりは誤った生活習慣はないか、よくチェックしなければならない。
眠いからといってコーヒーをたくさん飲んだり、ストレスを解消するために飲酒、喫煙をしたりすれば、疲労が悪化しもっと眠くなる。特に喫煙は、自律神経系の敏感度を高めて酸素消費量を増加させるので体の疲れを蓄積させる。
午前に脳が要する栄養素を供給し、昼食の時間の食べ過ぎを避けられる方法は、朝食を欠かさないことだ。
翰林(ハンリム)大学医学部・誠心(ソンシム)病院家庭医学科の朴ギョンヒ教授は「朝食を食べないと、午前中に低血糖の状態なので眠気がさし、集中力が劣る」とアドバイスした。
また、春だからといって急に激しい運動をする場合も、疲れを感じることがあるので注意する必要がある。徒手体操、ストレッチ、散歩程度の軽い運動を通じ、緊張された筋肉をほぐす程度が良い。また寝る前に軽い体操をすることも熟眠をするうえで役に立つ。
仕事が忙しければ、優先順位を決めて業務処理する習慣をつけるようにする。休憩を取るさいも、一度に長くするよりは短くして休んだ方が良い。
申教授は「仕事と係わるストレスは、その日のうちに解消した方が良い」と説明し、「この他に普段から腹式呼吸や冥想法、筋肉の緩ます方法などを学んでおけば、緊張した体をほぐすのに役立つ」と述べた。
一方、甘い食べ物や油っこい食べ物中心の食事も避けた方が良い。これらは体内のインシュリン分泌を増やすことで血糖を落とし、もっと疲れさせることになる。
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