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「悪の気運が世の中を支配しているようだ」

「悪の気運が世の中を支配しているようだ」

Posted March. 28, 2006 08:25,   

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前ローマ法王ヨハネ・バウロ2世(写真)の逝去1周忌を控えて、ローマ法王庁(バチカン)は記念行事の準備で忙しい。1周忌の4月2日夕、バチカン・サンピエトロ広場では数万人が出席し、ろうそくをともしての追慕の祈祷会が行われる。

追慕のために集まる人々は、ローマ法王が信徒に顔見せする窓を見つめながら、ヨハネ・バウロ2世を追悼する予定だ。ローマ法王ベネディクト16世も行事に出席するものとされる。

バチカンとローマ市内の商店、売店などには、いまだにヨハネ・バウロ2世の写真が並べられており、大衆の前法王を尊敬する気持ちが感じられる。ある所にはヨハネ・バウロ2世とベネディクト16世の写真が並んでいる。

ベネディクト16世は1周忌行事を控え、26日、ヨハネ・バウロ2世が残したメッセージを大衆に伝えた。息をひきとる直前に、次回のミサのために書いておいた説教原稿の一部だった。

ヨハネ・バウロ2世は「愛と希望」という原稿で「世の中が、悪の気運、利己心、恐れに支配されているようだ」と懸念した。ヨハネ・バウロ2世は、続いて「こうした人類に、イエスは容赦と和解、希望を可能にする愛を、贈り物としてくださった」と言及した。

1周忌を迎えてローマでは、ヨハネ・バウロ2世の業績を収録した映像や本が、先を争って登場している。ある著書で、ローマ法王の側近だったある主教は「ローマ法王がパーキンソン病にかかったという事実を5年間大衆に知らせなかった」という秘話を紹介した。

ローマ法王が逝去して以降、コロシアムに劣らない観光スポットになったローマ法王の納骨堂(カンポサント)には、1周忌を迎えてさらに多くの参拝者が押し寄せる見込みだ。ヨハネ・バウロ2世の故郷のポーランドでは1周忌を追慕するために、議会の決議を通じて、今週を「無限な感謝」の週間と定めた。



gold@donga.com