全国ガソリンスタンドのガソリン価格に含まれた流通マージンと費用が今年1リットル当たり平均82ウォンで、97年以来の最大価格だ。
最近ガソリン価格が大幅に上昇したのは、国際原油価格の上昇だけでなく、流通過程にも原因があったわけだ。
ソウル、釜山(プサン)、大田(テジョン)など大都市では、ガソリンおよび軽油の流通マージンと費用が増えたのに対して、全羅南道(チョルラナムド)、忠清南道(チュンチョンナムド)、慶尚北道(キョンサンプクド)などの地方はむしろ減少した。
これによって、全国でガソリン価格が最も高いガソリンスタンドと安いガソリンスタンドの1リットル当たりの価格の差は460ウォンにもなった。中型乗用車が燃料タンクにガソリン65リットルをいっぱい入れると、2万9900ウォンも差が出ることになる。
これは、東亜(トンア)日報が、韓国石油公社を通じて確保した「97〜06年ガソリン、軽油、灯油の流通段階別の価格推移」資料を、コンピューター活用報道(CAR)技法で分析した結果だ。
本報はまた、石油製品の価格情報提供会社である「オイルプライスウォッチ」と共同で、全国 1万1283個のガソリンスタンドの価格も分析した。
その結果、今年の1月1日から3月17日までの全国の平均ガソリン価格は1リットル当たり1467.6ウォンで、昨年の平均1429.6ウォンに比べて2.7%上昇した。
石油製品の消費者価格は、精油会社が決めた卸価格に中間流通段階の代理店と小売店であるガソリンスタンドのマージンおよび費用を加えて決まる。
今年に入って、各代理店は精油会社が告示した販売価格よりガソリンを1リットル当たり平均7.8ウォン安く販売した。損害を被って販売したわけではない。
精油会社が多くの物量を解消するために告示価格より安くガソリンを売り渡し、代理店の販売価格が告示価格より安くなった。
今年、代理店で平均1385.5ウォンでガソリンを買い取ったガソリンスタンドは、82.1ウォンを追加して消費者に販売した。97年には代理店価格に56.2ウォンだけ追加した。
全国でソウルガソリンスタンドのガソリン流通マージンと費用が、平均130.9ウォンで最も高かった。続いて、済州(チェジュ、110.2ウォン)、大田(97.3ウォン)、京畿(キョンギ、91.9ウォン)、蔚山(ウルサン、88.7ウォン)などの順だった。
ガソリンスタンドが軽油に付けた流通マージンも全国平均46.9ウォンで、2000年代に入って最も高かった。
全国のガソリンスタンドのうち、ガソリン価格が最も高い所はソウル中浪区(チュンナング)にあるガソリンスタンドで1リットル当たりの販売価格が1799ウォン、最低価格のガソリンスタンドは慶尚北道永川市(ヨンチョンシ)にあるガソリンスタンドで1リットル当たりの価格が1339ウォンだ。
中浪区は地価が上昇し、ガソリンスタンドの賃貸料上昇分が多く反映された一方、永川市にあるガソリンスタンドは費用上昇の要因が少なかったからと見られる。