検察は現代起亜(ヒョンデ・キア)自動車グループが、鄭義宣(チョン・ウィソン)起亜車社長が実際の所有者である国内ファンドの資金を準備するため、海外法人を活用した可能性があるとみて、捜査を行っている。
最高検察庁中央捜査部(部長=朴英洙)は、現代車グループと共謀して鄭社長の秘密資金を運用・増殖した疑いで4日逮捕したウィン&ウィン21など5社の投資会社代表に対し、ファンドに流れた資金の出処を調べている。
検察は、現代車グループが系列企業で造成させた秘密資金を、海外に流出させてマネーロンダリングをしたか、系列企業の公式資金をグループが海外に設立した法人に投資名目で送って、多くの段階を経た後、国内ファンドに流入させたものと見ている。
検察は現代車グループが設立した海外法人が、国内の現代車グループ系列会社から投資資金を受けた後、それを損失処理するか、法人を清算する方法で秘密資金を造成した可能性についても調べている。
現代車グループはこのように海外で作られた秘密資金を、東南アジア地域などにある租税避難先に設立したペーパーカンパニー(書類上の会社)を通じてマネーロンダリングした後、国内ファンドに流入させたものと見ている。
一方、検察は現代車グループの秘密資金事件の捜査を速やかに進める方針だと明らかにした。
蔡東旭(チェ・ドンウク)最高検察庁中央捜査部捜査企画官は、「現代車グループに対する押収捜索で新しい手がかりが確保されただけに、現在は全面捜査に入ったことと同じだ」とし、「問題となっている現代車グループ事件の捜査が迅速に進められるように力量を集中する」と話した。
蔡捜査企画官は鄭夢九(チョン・モング)グループ会長の帰国と関連して、「大手企業の事件は捜査を長期化すればするほど犯罪の疑いが増える」とし、「鄭会長が日程を終えて約束した時点に帰国するものと信じている」と話した。
検察は5日、ソウル瑞草区良才洞(ソチョグ・ヤンジェドン)の現代車グループ研究センター建て増し許認可と関連したロビー疑惑を究明するために、建設交通部の実務者を呼んで調べを行った。
検察はまた同日、金融ブローカーの金在録(キム・ジェロク、46、拘束)氏が会長でいたインベスタスグルバールのシン社長(47)を呼んで調査した。
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