大田(テジョン)の漢南(ハンナム)大学は、キャンパス内の2600坪のテニスコートをなくして、住民のための「リントン記念公園」をつくり、17日から一般に開放する。リントンとは、大学設立者の米国人宣教師の名前だ。
開校50周年(15日)に合わせて、地域住民に奉仕するという思いを込めた。公園の周辺には、美術品を展示し、観覧する施設を設置する。
李相潤(イ・サンユン)総長は、「地方大学の状況は厳しいが、開校50周年を機にムードを刷新しようと考えた。50年間、愛情を寄せてくれた住民のために公園をつくった」と述べた。
開校半世紀を迎えた大邱(テグ)大学は、「障害学生の天国」と呼ばれる特殊教育の長所をいかし、キャンパスに総合リハビリタウンと生態公園をつくる計画だ。
また、現在450人の外国人留学生を3年以内に2000人に増やす考えだ。
李竜斗(イ・ヨンドゥ)総長は、「地方大学が危機を勝ち抜くには、キャンパスの国際化が緊急の課題だ」と述べた。
伝統のある地方大学が開校50周年または60周年を迎え、さらなる跳躍を夢見ている。
学生や教職員、卒業生、地域住民が「グローバル競争力」を掲げて危機を切り抜き、新たに発展しようとする意志が、過去とは一味違う。
今年開校60年の地方大学は、慶南(キョンナム)大学、慶北(キョンブク)大学、東亜(トンア)大学、釜山(プサン)大学、圓光(ウォングァン)大学、朝鮮(チョソン)大学の6大学。大邱大学と漢南大学は50年になる。
慶北大学は、学生が最も多く使用する北門を26年ぶりに壊した。来月の開校記念日に合わせて、記念スローガン(達句伐の誇りを超え、グローバルの最高にまで)にふさわしいシンボルに変える計画だ。
また、教職員や学生、外国人が「60周年記念討論大会」(5月23日)を開く。
金達雄(キム・ダルン)総長は、「2010年までに、アジアの上位圏大学に成長するのが目標だ。今年を大学中興の元年としたい」と話した。
釜山大学薬学部の前にある文昌台は、人才排出を願う大学の名所だ。ここでは、来月の開校記念日に竣工する60段の階段が建設中だ。
「北東アジアの核心大学」を目標に、来月12日の記念式で「釜山大学60年を輝かせた顔」を選ぶなど、年末までに約30のイベントが続く。
金有根(キム・ユグン)記念事業委員長(企画協力処長)は「今年は、釜山〜梁山(ヤンサン)〜密陽(ミリャン)キャンパスを結び、キャンパス・ベルトを構築する意義深い年だ。60周年を機に、全構成員が団結して、地方大学の発展モデルを示す」と述べた。
圓光大学は、来月14日に開校60周年の記念塔の除幕式を行なう。
総同窓会の尹晶顯(ユン・ジョンヒョン)事務処長は「100周年に向けて、後輩たちが一生懸命勉強し、学校を輝かせてほしいという思いを込めた」と話した。