テレビの中では、ロック歌手が派手にエレキギターを演奏している。朴智星(パク・ジソン、マンチェスター・ユナイテッド)選手は、テレビを見ながら何度も頭を振る。次の試合でゴールを成功させた朴智星はグラウンドに滑りながら、エレキギターを演奏するパフォーマンスを披露する。そんなある電子会社のコマーシャルの「ロックパフォーマンス」が最近、サッカーファンとネチズンの間で話題になっている。
▲家族コード/ラウルの指輪キス〓昨年11月、スウェーデンとの評価試合でAマッチデビューゴールを決めた金永徹(キム・ヨンチョル、城南)選手は、「ゴールを入れたらカメラに向かって走らなくてはならないのに、どうして変なところに向かって走ったのか」と聞かれて、「ゴールを入れたことがないので、パフォーマンスは考えたこともない」と話した。
まさにそうだ。そのようなセレモニーを繰り広げるためには、まず先にゴールを決めなければならない。大作を完成させてサインを残すように、また、龍を描いた後で最後に目を描きいれるように、サッカーファンはゴールセレモニーで感激の絶頂を経験する。
1990年、イタリアW杯でカメルーンの選手が見せてくれた集団土俗ダンスはもう古典的だ。94年、米国W杯でベベット(ブラジル)選手が子どもを抱いた姿勢を真似たパフォーマンスも生々しい。
安貞桓(アン・ジョンファン、デュースブルク)が02年韓日W杯でイタリアとのベスト16の試合で、ゴールデンゴールを入れた後に見せてくれた指輪にキスするセレモニーは全国を興奮させた。指輪キスパフォーマンスのオリジナルは、スペインのラウル・ゴンザレス(レアル・マドリード)選手。
▲露出コード/女子選手の「ブラセレモニー」〓イタリアのクリスティアン・ヴィエリ(ASモナコ)選手は、前職だったボクサー出身らしく、ゴールを入れると、ユニホームの上着を持ち上げて、「王」の字が鮮明な腹筋を自慢することで有名だ。99年、第3回女子W杯で米国のブレンド・チェステイン選手が中国との決勝戦PK戦でゴールを決めた後、ユニホームの上着を抜いたブラセレモニーは、女子サッカー人気の起爆剤になったと評価される。
しかし残念ながら、ドイツW杯ではこのような姿を見ることが難しくなりそうだ。国際サッカー連盟(FIFA)はこのような行為を禁止した。サッカールールは過度な時間浪費、相手を怒らせたりからかうようなジェスチャー、服を完全に脱いだり頭にかぶったりすると、警告を与えるようにした。
▲政治コード/ディカニオのファシスト式の敬礼〓ゴールセレモニーは、敏感な政治的議論も呼び起こす。昨年1月、イタリアのパオロ・ディカニオ(ラツィオ)選手がゴールを入れた後、右腕を伸ばして観衆にファシスト式の敬礼をした。昨年2月、カメルーン出身のストライカ、サミュエル・エトー(FCバルセロナ)選手はレアル・サラゴサとの遠征試合でゴールを成功させた後、猿のダンスをした。エトーは、「観衆が先に猿の音を出しながら自分をからかったし、私がゴールを決めるとえさを食べろと言うようにグラウンドにビーナッツを投げいれてきた。観衆のほうが私を猿扱いしたため、それで猿のダンスをした」と語った。今年のドイツW杯ではどんなセレモニーが広げられるだろうか。
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