Go to contents

[オピニオン]工学部の女子学生

Posted May. 01, 2006 03:35,   

한국어

飛行機の操縦士、自動車レーシングドライバー、航空管制士、ビリヤード選手、保険数学専門家、建築家、会計士…。空間感覚や数理計算と関連する職業群という共通点がある。また女性の少ない職業だ。飛行機操縦室に勤める人の98%が男性だ。このような統計は、脳の構造の違いで、男性が得意な分野と女性が得意な分野が存在するという論理を裏付ける。

◆この6年間、ソウル大学で女学生の割合が最下位を占めている学部が工学部だ。2000学年度の入試で工学部の女子学生合格者の割合は13%を占めており、2002学年度には一桁まで下がって、2005学年度は15.1%だった。看護学部の次に女学生の割合の高い学部は生活学部、音学部、美術学部、師範学部、薬学部の順だ。女子学生に人気のない大学部は、工学部の次に自然学部、経営学部の順だ。すべて科学や数理と関連する学部だ。

◆科学、工学分野に女性の少ない理由が、生まれつきの違いによるのか、社会化の結果のためかについての論争は絶えない。フェミニストたちは幼い時代から男の子は橋を建設するように社会化され、女の子は人形遊びをするように社会化されると言う。そこにも真実が込められている。工学部に入りたいのに、親が反対して悩む女学生も少なくない。科学、数学で優れた潜在能力を持った女性を閉じ込める、社会的偏見が全く消えたわけではない。男性が科学、工学が上手だということは、平均値を意味するだけなのに。

◆ソウル大工学部が女性卒業生1000人突破を記念して、「女性卒業生ホームカミング大会」を行った。彼女らが学校に通っていた時に一番聞きたくなかった話が、「女が工学部にどうして来たの」という言葉だったと言う。男性が政策決定と研究を主導した時代には、科学、工学を攻撃、開発、破壊の手段に利用する傾向があった。多数の女性が政策決定と研究に参加するようになれば、科学、工学は攻撃より平和を、開発より調和を、破壊より治癒のための手段に活用されることができると、科学哲学者たちは言う。

黄鎬澤(ファン・ホテク)論説委員 hthwang@donga.com