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堂々たるキティ・ママ、地方政治地図も変える

堂々たるキティ・ママ、地方政治地図も変える

Posted May. 03, 2006 03:00,   

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主婦のシム・ジンスクさん(32・仁川富平区富開洞)は、5月に入ってから忙しい日々を過ごしている。

彼女はほとんど毎日午前、町の図書館で子どもの母親たちと集まる。これまでは毎週金曜日だけ、本や新聞を読み、意見を交換し合ったが、最近、集まりの回数が増えた。

同集まりの主な活動テーマは、5・31地方選挙に出馬した候補の検証だ。会員約10人が、市・区議員候補の経歴や公約を分析し、情報を交換する。

またシムさんは、市・区議員候補を訪ね、△町の図書館の新設、△子どものアトピー皮膚炎を予防する清潔な環境づくり、△父母直営の給食体制への転換などを公約に入れるよう要請している。

彼女は、「私たちの意見を最もよく反映した候補の支持活動をする計画だ」と話した。

シムさんのように、20代半ばから30代半ばの既婚女性である「キティ・ママ」が、地方選挙に積極的に乗り出している。彼女たちは、要求事項を候補の公約に反映させるだけでなく、他の世代と違って、男性より投票率も高い。

中央選挙管理委員会が歴代地方選挙の投票率を分析した結果、キティ・ママ世代の投票率は、同年齢の男性に比べて、著しく高かった。

1998年の第2回地方選挙の全体投票率は、男性が54.3%で、女性(52.1%)に比べて2.2ポイント高かったが、25〜29歳は、女性(31.4%)が男性より1.8ポイント、30〜34歳は、女性(43.5%)が男性より6.1ポイントも高かった。

02年の第3回地方選挙では、この差が25〜29歳は3.4ポイント、30〜34歳は7ポイントで最も大きく開いた。4年間で20代後半の年齢層の一部が30代に移動したことまで考慮すれば、投票率の変化の幅は、もっと大きいと考えられる。

歴代大統領選挙や国会議員総選挙の時も、キティ・ママ世代の投票率が男性よりも高かったが、地方選挙の男女間の差はさらに大きかった。キティ・ママは、有権者として権利を行使するだけでなく、候補としても出ている。1日現在、選管委に登録した女性の市・道議員候補のうち23.5%、市・郡議員候補のうち32%が、キティ・ママだった。同年齢層の男性が全体の男性候補に占める割合は、それぞれ10.4%、7.9%に過ぎなかった。

キティ・ママが比重のある有権者層に浮上するや、各政党や候補たちは、彼女たちをとらえるための各種公約を立てている。

候補たちは先を争って、保育施設の拡充やアトピー環境対策などの子どもの養育問題、英語キャンプの新設や放課後の学校プログラムの拡充などの教育問題、学校給食問題などの公約を提示している。



ditto@donga.com