「天才少女ゴルファー」ことミシェル・ウィー(ウィ・ソンミ、17)選手の旋風が、韓半島を通り過ぎて行った。
8回目の挑戦で男子ゴルフ大会の予選を通過し、ゴルフ愛好家たちを熱狂させた。ウィーならではの独特のファッションスタイルと彼女の「語録」も、インターネットを通じブームになっている。
ミシェル・ウィーが今後に稼ぐ巨額の金も、関心事の一つだ。予想される収入は国内の株式市場に上場された中小企業と同じくらいの水準であり、純利益は年間売上げ3000億〜4000億ウォン台の製造会社の水準だ。
ミシェル・ウィーを、韓国株式市場に上場された企業「(株)ミッシェル・ウィー」として考えて見ると、その企業価値は果してどの位だろうか。
●「(株)ミッシェル・ウィー」の損益計算書
ミシェル・ウィーの収益モデルは公式後援金、大会出場料、賞金、広告モデル料などだ。専門家たちはこれを通じ、年間4100万〜4600万ドル(約380億〜430億ウォン)ほど稼ぎ出すものと推定している。ナイキとソニーから受ける年間1000万ドルの公式後援金の他にも、年間10回余りの男子大会に招かれる出場料で1500万ドル以上を稼ぐものと見られる。
広告モデル料の収入でも、年間1000万ドル以上を儲けるものと見られる。すでに日本と韓国で数十億ウォン台の出演料で広告を撮影しており、近くファーストフード、時計、衣類、女性生活用品業種の、世界的な各企業とも契約を結ぶものと見られる。
第一(ジェイル)企画のカン・ジンギ首席は「ウィーは初々しい純粋なイメージを持っていながらも、既存の権威と観念を破るために絶えず挑戦しており、広告モデルとして商品性が非常に高い」と評価した。
この他にも、大会賞金100万ドルとテレビ、イベント出演などで年間500万〜1000万ドルを儲けるものと予想される。
では、一方のミシェル・ウィーの支出を見てみよう。
デービド・レッドベターに支給するレッスン費、各種の手数料、マネジメント費用、コーディネート費用で収入の10〜20%を使い、40%前後は税金などで出費すると推定される。収入を勘案すれば、この程度の支出も巨額だが、タイガー・ウッズなど他の世界的スポーツスターに比べては相対的に少ない方である。
●(株)ミシェル・ウィーは「八方美人型」株式
証券市場の専門家たちは、「(株)ミッシェル・ウィー」が安全性と成長性をともに備えた「八方美人型」の株式だと評価している。
三星(サムスン)証券のオ・ヒョンソク研究委員は「後援金と出場料の収入で安定的な現金の流れを確保しており、まだ若くて成長可能性も高く、非常に魅力的な株式」と分析し、「韓国企業の中には三星電子と新世界(シンセゲ)などがこのような類型の株式に数えられる」と話した。
専門家たちは特に、売上げ対比利益率が高いという点を高く買っている。
(株)ミシェル・ウィーの税金前の利益率は70%を超えるものと推定される。営業利益率が75%にもなる世界最高企業のマイクロソフト(MS)に迫る水準だ。
ただし、ウィーが今後、何歳まで現在のイメージを維持しながら選手生活ができるかが、最大の「不確実性」になるだろうと専門家たちは見ている。
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