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モーニング読書10分、学校が様変わりした

モーニング読書10分、学校が様変わりした

Posted May. 10, 2006 02:59,   

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9日午前9時、大邱市寿城区(テグシ・スソング)寿城2街のドンイル小学校。登校時間が過ぎたにもかかわらず、学校は静かだった。

全校生840人余りは27の教室で本を読んでいた。校長を含む教師33人も、読書に夢中だった。

昨年4月末に始まった「モーニング読書10分」キャンペーンは、学校の朝の雰囲気を変えた。担任教師が「静かにしなさい」と教卓を叩く姿が消えた。

南珏鉉(ナム・ガクヒョン、62)校長は、「学生に本をたくさん読ませるよりは、幼い時から本を読みながら思索する習慣を身につけるようにするのが重要な目標」とし、「長い間、学校から消えていた静かさと集中が蘇った」と話した。

3年生の韓知潤(ハン・ジユン)ちゃんの母親、姜順玉(カン・スンオク、38、寿城4街)さんは、「モーニング読書10分キャンペーンのお陰で、家でも夕方にはテレビを消し、幼稚園の末っ子と一緒に本を読む時間が増えた。読書の習慣を身につける、良いきっかけになった」と話した。

大邱地域の小中高校では、モーニング読書キャンペーンが静かに広がっている。410余りの小中高校の学生43万人余りと教員2万人余りが、ほとんど例外なしに毎朝手に本を持つ。

わずか1年前、小中高校の朝の時間は騒々しかった。大学の修学能力試験を控えた高校だけが、やや例外だった。

大邱市教育庁の職員らは、青少年が本を読んで考える能力を育てる案について議論した。悩んでいるところに、『モーニング読書10分が奇跡を生む』という本が出版され、そこからアイディアを得て実践に入った。

最初は反応がぱっとしなかった。一部の教師らは「10分間読書をして何の效果があるのか、見せ掛けだけの行政で、長続きしないだろう」と首を傾げた。

しかし、時間が経つにつれて変わった。散漫で本を遠ざけていた学生が、10分間読書する習慣を通じ、授業時間にも集中し始めた。

負担なく本に接することができるようにする10分戦略が的中し、市内の学校に広がっていった。

モーニング10分読書のパワーはどれぐらいか。10分間読む量は平均20ページ。1月なら2冊を読むことができ、1年なら6000ページで単行本20冊を読むことができる。

小学生から始めれば、高校卒業の時までに3万6000分、240冊を読むという計算になる。

大邱地域282の幼稚園児(合わせて2万8000人余り)も、今月から読書10分キャンペーンを始めた。

大邱市の申相𨩱(シン・サンチョル)教育監は、「本を読む雰囲気が根付けば、教科の勉強にも役に立ち、学校暴力のような非行が割りこむ隙間もなくなる」と話した。



boriam@donga.com