韓国人科学者が主導する国際共同研究チームが、インシュリンを注射しなくても糖尿病を治療できる方法を見つけた。
成均館(ソンギュングァン)大学医学部分子細胞生物学教室の具承会(ク・スンフェ、37)教授は9日、「マウス実験を通じ、PTP—MEG2というタンパク質が血糖数値を調整するという事実がわかった」と発表した。
今回の研究は、米国ノバティス研究財団の誘電体研究所、ソルク生物学研究所、スクリップス研究所と共同で行われており、国際科学ジャーナル『セルメタボリズム』9日付けのオンライン版に紹介された。
研究チームは糖尿病にかかったマウスの肝臓にPTP—MEG2の量を増やした結果、血糖数値がさらに上がるという事実を見つけた。
PTP—MEG2が増加すれば、肝臓でインシュリンの機能を落とし、血糖数値が高くなるとのこと。
具教授は「PTP—MEG2がインシュリンの血糖低下機能の障害になるという事実が明らかになったのは今回が初めてだ」とし、「PTP—MEG2を抑制する薬物を開発すれば、インシュリンを注射しなくても糖尿病を治療することができるようになる」と話した。
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