週末に大規模な集会を控えた京畿道平澤市彭城邑大秋里(キョンギド・ピョンテクシ・ペンソンウプ・テチュリ)一帯は、12日から、警察の検問検索が大幅に強化されるなど、緊張が高まっている。
大秋里とトドゥ里に通じる主要道路であるウォンジョン交差点とホンジョン交差点には、早朝から警察官が配置され、バリケードなどで2重、3重の検問ラインが引かれた。
軍工兵隊も不法デモに備えて保護装備を身につけ兵力を増加するなど、警戒態勢を強化した。また、デモ隊の接近を阻止するために、鉄条網の外に造成した水路の深さを3〜4メートルまでさらに掘る一方、水が入った水路内に円形鉄条網を追加で設置し、多重の防御膜を構築した。
いっぽう、大秋里住民たちは同日、トラクターを利用して田を耕してもみをまくなど、営農行為を強行した。しかし警察は、住民たちとの衝突を憂慮して耕作を阻止しなかった。
▲週末、平澤2ヵ所で同時集会〓平澤米軍基地拡張阻止汎国民対策委(汎対委)が14日、大秋里で大規模集会を開くことを明らかにしたが、これと別途に、全国民主労働組合総連盟(民主労総)も同日、平澤市庁前で集会を開催することを決めた。
警察は、「平澤汎対委の主軸勢力である民主労総が、14日の午前10時から午後6時30分まで、平澤市庁前で集会を開くと言ってきたので、平和集会を条件に許可を出した」ことを明らかにした。
警察はこのため、両集会が同時に開かれる可能性が高いとみて、警備対策の準備に苦心している。
▲不法暴力デモ勢力を反対〓平澤地域約70の保守市民団体で構成された「平澤市民団体長連合対策委員会」は12日、平澤市庁で記者会見を開き、汎対委などの外部勢力の不法集会に、警察が強力に対処することを求めた。対策委は、「住民をけしかけ、20ヵ月間も不法デモを起こしてきた反米勢力と反政府勢力は退去せよ。平澤の不法事態に対して、政府は断固として、法に則って処理せよ」と求めた。
また、暴力デモを反対してきた彭城商人連合会も14日、K6(キャンプ・ハンフリー)米軍基地前で、約200人が参加して、「米軍基地移転賛成」集会を開催する方針であり、基地移転をめぐる賛否集会が同時に開かれることになった。
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