国内で絶滅したとされている在来の赤い狐が復活する。ソウル大公園は、最近、中国から持ち込んできた狐10匹に対する遺伝子検査で、在来種であることが確認され、狐復元の道が開かれたと19日明らかにした。大公園側は、この10匹の狐を繁殖させ、個体数を増やした後、小白(ソベク)山などに放し飼いにする計画だ。
ソウル大公園によると、今年4月21日、中国杭州のナイト・サファリパークで2〜3年生の韓国在来種の赤い狐10匹(雄7匹、雌3匹)を持ち込んできた。狐に対する遺伝子を検査した結果、北朝鮮産の在来狐の遺伝子と同じ種であることが分かった。したがって、この狐の祖先は韓国の赤い狐だというのが専門家の意見だ。
大公園関係者は、「在来狐の脈を引き継ぐため、この2年間、外国狐の遺伝子を数回調査して以来、初めて得た実り」だと話した。
このような成果に基づいて、「在来狐復元プロジェクト」も本格化する。ソウル大公園は、「これから個体数を50匹ぐらいにまで増やした後、環境部との協議を経て、小白山など棲息環境が適合している野生に放し飼いする計画だ」と述べ、「この在来狐が韓国の自然に適応すれば、智異(チリ)山の半月胸熊に続いて、二番目に復元される野生動物と記録されるだろう」との見解を明らかにした。
gaea@donga.com