ディック・アドフォカート韓国サッカー代表チーム監督の「底意のある冗談」シリーズが話題だ。アドフォカート監督はドイツW杯が近づいていることから、スコットランド・グラスゴーに集まった記者たちが敏感な質問をすると、機知に富んだ冗談で応じている。冗談の中の本音を探してみる。
●「ガールフレンドに会いにきた」
28日、グラスゴー空港に着いて開いた記者会見。W杯が開かれるドイツや隣近諸国でなく、あえて海の向こう側であるグラスゴーに来たことに対する非難世論もある状態だった。「グラスゴーに来た理由は何か」と言う質問に対し、「私が言わなかったかな。昔のガールフレンドたちに会いたくてだよ」と何食わぬ顔で応えた。もちろん、彼はすぐに、「トレーニング環境がよい。選手たちが落ち着いてトレーニングだけに邁進できるだろう」と付け加えた。
●「では水泳でもしなくちゃ」
30日、モリパークでトレーニングが終わったあとで行われたインタビュー。金南一(キム・ナミル)が練習試合で右側の足首を怪我し、李乙容(イ・ウルヨン)と薛鐗鉉(ソル・ギヒョン)も宿所で別途トレーニングをするなど、負傷選手が続出したのが関心事だった。当然、「W杯が目前なのに負傷者が多すぎるのではないか」という質問が出た。アドフォカート監督は「では我々は水泳でもしようか」と言い返した。彼は「サッカーをしていれば、怪我をするのは当たり前だ。大した負傷ではない」と述べた。
●「ではあなたが監督をして」
アドフォカート監督は6月2日、ノルウェーとの評価試合に李天秀(イ・チョンス)を起用しないと話した。理由が知りたかった。ある記者が「李天秀を抜いた理由が、セネガル、ボスニア・ヘルツェゴビナ戦で交替投入されて活躍した朴主永(パク・チュヨン)に機会を与えようという意図か」と聞いた。アドフォカート監督はにやりと笑い「あなたが私の代わりに監督をしなければならないようだ」と一言投げた後、この質問をした記者の頭をなでてトレーニング場を出て行った。
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