●目の筋肉を酷使すると、眼球乾燥症が発生しやすい
バスや地下鉄のように揺れる空間で、小型液晶画面を視聴していると、自分も知らぬ間に、眼球は調節運動を続け、目の疲労度も増加する。目の調節筋が平素より過度に仕事をするのだ。
特に、成長期の児童や青少年は、目が完全に成長していないため、眼筋肉の酷使はややもすれば屈折異常を誘発し、視力が低下しかねない。
また、小さな画面に集中すると、目の瞬きが減少し、涙層が破壊されやすく、眼球乾燥症が発生しやすい。
涙層は12秒ぐらい目の表面を保護する機能をするが、これより長引くと涙が蒸発し機能が低下する。したがって、長時間視聴する時は、意図的に瞬かなければならない。
成均館(ソンギュングァン)大医学部三星(サムスン)ソウル病院眼科のチョン・テヨン教授は、「小型液晶画面視聴の正しい姿勢は、本や新聞をみる時の姿勢とほぼ同じだ。最小限30cmぐらい離れ、力を抜いて、背中を垂直にした楽な姿勢を維持してこそ、目の緊張を解くことができる」と話した。
目の疲労を予防するためには、1時間視聴した後10分ぐらいは目を閉じているか、遠い所を眺めるのがよい。
目の疲労が溜まった時には、随時に目の回りの経穴を刺激した方がよい。耳の前や目の前を押えたらよい。また、目を閉じた後、耳たぶの中央点を10秒間、親指と人指し指で痛みをやや感じるほど押えれば良い。
延世(ヨンセ)大医学部新村(シンチョン)セブランス病院眼科の金テイム教授は、「暗い所で液晶画面の光に依存し、長時間、動画像をみれば、目の疲労度はますます増加する。視力低下を防止するためのは、かならず照明灯をつけなければならない」と話した。
●ボリュームは下げ、3時間以上は聞かないように
小さな液晶画面の視聴は主にイヤホンをはめて聞くので、聴力にも問題が生じかねない。
嶺南(ヨンナム)大医学部のサ・ゴンジュン教授チームが最近、大邱(テグ)地域の13〜18歳の男女青少年68名を対象に、イヤホン使用と聴力を調査し分析した論文によれば、一日1〜3時間イヤホンを使用している青少年は、周波数400ヘルツ(Hz)で7.1〜10デシベル(dB)の、境界ぎりぎりの音が聞こえたが、4時間以上使用した青少年は19.1〜23.3dBにならなければ聞こえなかった。
ソリ耳鼻咽喉科のチョン・ヨンミョン院長は、「地下鉄やバスのようにうるさい場所にいる時は、ボリュームをあげるはずだ。本人自らがボリュームの強度を低めるよう努力し、3時間以上は聞かないようにしなければならない」と話した。
特に、隣の人にまで歌詞が聞こえるくらいのボリュームは、飛行機が離陸する時の130dBぐらいなので、聴力損失の主な原因になる。
もし、イヤホンを利用していて、△耳がよく聞こえない症状が続き、△耳鳴りがあり、△回りの音が過敏に聞こえ、△人が大勢集まった所では言葉がまともに分別できず、△電話の音をよく分別できない場合には、聴力検査を受けた方がよい。
小型液晶画面を見る時は、自分も知らずに、画面を片手で持って頭を下げるようになる。そうしていると、首や肩が凝り、痛みを感じるようになる。
大田(テジョン)ソン病院関節センターの金スンギ所長は、「首や肩に痛みを感じるようになるのは、筋肉の疲労が累積され損傷されたことを意味する。1時間視聴した後には、10分ぐらい休み、その時、首と肩をストレッチングし、筋肉の緊張をいっしょに解いてあげなければならない」と話した。
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