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退任控えた最高裁判事「判事ら、特定団体の機嫌うかがう」

退任控えた最高裁判事「判事ら、特定団体の機嫌うかがう」

Posted June. 12, 2006 03:46,   

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姜信旭(カン・シヌク)最高裁判事(62、司法試験第9回)は9日、東亜(トンア)日報との単独インタビューで、「裁判官らが最高裁判事の推薦を受けるために普段特定団体の機嫌をうかがいながら裁判する傾向が現れたら心配だ」とし、「今もそんなことがないとは言いがたい」と話した。来月退任予定である姜最高裁判事は、執務室でインタビューをしながら、最高裁判事候補の推薦制度を含めて、韓国社会の葛藤と対立現象について強く批判した。現職の最高裁判事のマスコミインタビューは異例のことだ。

姜最高裁判事は「一部の団体が最高裁判事候補の推薦名簿を公開するのも問題だが、外部推薦と諮問委員会などを経る過程が果たして正しいことかについて考えてみるべき時だ」と話した。

姜最高裁判事は引き続き「裁判官らが最高裁判事の推薦を受けるために、これらの団体の好みや理念に迎合して機嫌をうかがう潮流が現れている」と憂慮した。

姜最高裁判事はまた、「わが社会が政治的屈曲と経済的成長を経る中で人権意識が高くなったが、その過程で分裂様相が深まっている」とし、「過去には地域葛藤だけあったが、今は階層、理念、労使、さらには先生たちの間でも葛藤がもたらされている」と指摘した。

姜最高裁判事は「民主社会である程度の葛藤と対立は良いことだが、私たちは昇華することができずにお互いを完全に敵視する」とし、「自分の考えに合わない判決についても極端な表現で攻撃し、判決に影響を及ぼそうとする」と話した。

姜最高裁判事は「民主主義は節制と寛容が前提にならなければならない」とし、「自分と違う考えを持った人を理解することができずに、まるで歴史の罪人であるかのように断罪しようとする形では、民主主義が成功することができない」と強調した。

2004年、憲法裁判所の新行政首都建設特別法の違憲決定直後、一部の政治権が憲法裁の閉鎖を主張し、司法府を非難したことについて、姜最高裁判事は「社会のリーダーという政治家が感情的に憲法裁をなくそうとか、ある最高裁判事がどうだとか非難するのは、大いに間違ったことだ」とし、「司法秩序は憲法秩序の一つの軸なのに、それを否定する」と話した。

姜最高裁判事は一部のマスコミと市民団体が最高裁判所の性向を批判することについても、「保守と中道、進歩を区分する基準が何か」とし、「保守は守旧バカで、進歩は改革という類の区分に、同意することはできない」と話した。

姜最高裁判事は「今の最高裁判事13人のうち、国家保安法の毒素条項に賛成する人は、誰もいない」とし「最高裁判事の90%は中道だ」と付け加えた。



woogija@donga.com needjung@donga.com