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広がる母乳育児ブーム 関連製品売れ行きも上々

広がる母乳育児ブーム 関連製品売れ行きも上々

Posted June. 24, 2006 08:18,   

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「手を『C』の形にして胸に抱いて、赤ちゃんの口を『ア〜』と言って開けさせて、母乳を与えてください。『オ〜』と言って口を開けさせてはだめです」

「あっ、赤ちゃんが母乳を飲みました。やっと母乳をあげることができました…」

19日、生後10日の息子を連れて仁川市富平区(インチョンシ・プピョング)の保健所を訪れたオム某さん(28・女)は、母乳・授乳専門家のホン・スンミ氏の指示に従って姿勢を正し、赤ちゃんがやっと母乳を飲んだので、喜びを隠せなかった。

オムさんは、オンライン妊婦の会で、母乳育児がいいという文章を読んで、赤ちゃんが生まれた2日後、母乳を初めて試みたが、赤ちゃんは母乳を飲まなかった。そのうえ乳頭が割れ、痛みががまんできなかった。

同日、オムさんをはじめ、妊婦3人と授乳中の産婦7人が保健所を訪れた。富平区保健所は、毎週月曜日、16週以上になった妊婦や産婦に、マン・ツー・マンの「母乳育児教育」を実施している。

母乳育児の大切さや授乳姿勢の矯正、乳房や乳頭の痛みの管理などが主な教育内容だ。富平区の保健所だけでなく、全国249ヵ所の保健所で、授乳教育を実施している。

生後5ヵ月になった息子を持つウォンさん(30・女)は、「同じような時期に赤ちゃんを産んだ友人に、母乳育児の難しさを言ったら、『母乳を飲ませることができてうらやましい』と言われました。息子が1歳になるまで、母乳をあげます」と話した。

母乳が、赤ちゃんと母親の健康にいいという認識が広がり、「母乳育児熱風」が吹いている。実際、1日に発表された「国民健康栄養調査」によると、生後6ヵ月の時点で母乳を与える母親は、全体の37.4%で、01年の9.8%に比べて大きく増加した。

これは、生後6ヵ月の時点で、完全母乳の割合が46%である世界最高母乳育児国のスウェーデンより低いが、米国=14.1%、オーストラリア=32%に比べて、高い数値だ。

「母乳熱風」で、母乳・授乳製品の販売も大きく増加している。搾乳する器具である搾乳機の年間販売量は10万台と推定される。

気難しい新世代の母親たちの趣向に合わせるために、授乳製品も多様になっている。ハッピーミルは2年前、真空ポンプを利用した全自動式搾乳機を発売し、大きな反響があった。メデラは、携帯用全自動式搾乳機を今秋発売する予定だ。乳頭保護期、ニップルレット、母乳パッド、ブレストシェルなど母親の胸を保護し、衛生的な授乳を助ける用品も続々と発売されている。

米国は2010年までに、生後6ヵ月までの母親の50%が母乳育児をするという計画を立て、韓国は、05年の国民健康増進計画に母乳育児率の向上を盛り込んだ。

韓国保健社会振興院のチャン・ヨンエ研究員は、「母乳は、赤ちゃんの免疫力の強化、乳歯の矯正、小児肥満予防の效果があり、産婦の産後回復や体重調整にも役立つ」とし、「母乳・授乳の増加傾向につながる国家的な政策支援がなければならない」と話した。



ditto@donga.com achim@donga.com