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[オピニオン]夫婦財産契約

Posted July. 04, 2006 03:38,   

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04年の米大統領選でブッシュ現大統領に敗れたジョン・ケリー(民主党)上院議員夫妻は、夫婦ともども資産家だ。夫人のテレサ・ハインツ・ケリー氏の初めの夫は、ハインツ・ケチャップで知られているハインツ食品の相続者で、上院議員だった。彼女は、夫が飛行機事故で死亡したため、莫大な財産を受け継いだ。彼女の資産評価額は、時価で7億5000万から32億ドルにのぼる。ケリー議員も、母親から莫大な財産を受け継いだ。

◆テレサ氏は、再婚する時に財産契約を結び、ケリー議員が自分の再婚前の財産に手をつけられないようにした。共和党は、大統領選でこれを取り上げ、「夫人も信じられない人に国を任せることができるか」と皮肉った。離婚と結婚が頻繁なハリウッドのスターたちも、よく夫婦財産契約を結ぶ。夫婦財産契約を必ずしも薄情だとか信頼がないとばかりは言えない。法的に財産明細書を明確にしておけば、不必要な紛争を予防できるという効果もある。

◆法務部が作成した民法改正試案によると、配偶者の相続分が子の1.5倍から全体相続財産の50%に変わる。子が2人以上の家庭なら、配偶者の相続分が増えることになる。新制度で後妻が財産を半分も持っていく事態を憂慮して、「熟年再婚」の幸せを留保する男やもめが出てくるかもしれない。相続分を心配する子どもが、親の再婚を反対することも増えるだろう。しかし、夫婦財産契約制度を活用すれば、これらの難題は解決される。

◆財産形成に貢献した糟糠(そうこう)の妻は、専業主婦であっても離婚時に裁判を通じて30〜40%の財産分割権が認められていた。配偶者の相続分が50%に変われば、専業主婦の財産分割権が50%に増える可能性が高い。「百年偕老(夫婦仲むつまじく共に老いること)」を約束した夫婦でも、「別のサイフ」を作ったリ「へそくり通帳」を持ったりすることはよくある。夫婦一心同体という祝詞を聞いて結婚した夫婦が、財産は厳しく別々に管理するようになれば、外食は割り勘という事態が起こるかもしれない。

黄鎬澤(ファン・ホテク)論説委員hthwang@donga.com