敵を知り己を知れば、何事も怖くないと言うが。
光州(クァンジュ)トンソン高は、準々決勝で済州(チェジュ)観光産業高と対決した時、内心快哉を叫んだ。
冬休みの十日間、済州で冬季トレーニングを一緒にしたため、相手の戦力を一から十まで知り尽くしていたためだ。済州観光産業高も同じだったが、マウンドと組織力で光州トンソン高が一枚上だった。
光州トンソン高は4日、ソウル東大門(トンデムン)球場で行われた第60回黄金獅子旗全国高校野球大会(東亜日報社・大韓野球協会共同主催)準々決勝で、雨が降ったり止んだりするなか、済州観光産業高に3−1で勝った。
29年ぶりの優勝を狙う光州トンソン高は、準決勝へ一番乗りし、ケソン高対ユシン高の勝者と6日午後3時、決勝進出を争う。
光州トンソン高は今大会の1、2回戦で相次いで1点を許したのに続き、同日も1失点にとどまる「内実のある野球」で、準決勝へのチケットを手に入れた。
ユン・ヨグク光州トンソン高監督は、「攻撃力はあまり良くなかったが、ヤン・ヒョンジョンがよく投げたおかげだ。目標である優勝を必ず成し遂げたい」と語った。
ユン監督が言ったように、光州トンソン高は、同じく相手をよく把握している済州観光産業高先発の金ソンヒョンの好投を前にして、9番打者イム・セジュンが安打2本を放っただけだが、左の先発ヤン・ヒョンジョンの目を見張る好投が勝利の原動力になった。
来月16日のプロ野球第2次新人指名で、第1順位でKIAに選ばれる可能性が高いヤン・ヒョンジョンは、9イニングを奪三振15の失点1(非自責)で、大会二度目の完投勝利をおさめた。
00年設立の済州観光産業高は、経験不足のため重要なところでミスを頻繁に起こし、全国大会初のベスト8入りに満足しなければならなかった。
光州トンソン高は3回裏の1死後、イム・セジュンの右翼線3塁打とイム・イクジュン、ユン・ヒョソプの連続四球で作った満塁で、ノ・ジンヒョクのショートゴロを併殺にしようと狙った相手2塁手の1塁悪送球のお陰で、先制点の2点を得た。
4回の表、2塁打を打って出た済州観光産業高の先頭打者、金ホンゴンが3塁盗塁を試みた時、ミスで1点を奪われた光州トンソン高は8回末、勝負を決定付けた。先頭打者イム・セジュンが中間安打を打って出た後、1死1、2塁から3塁盗塁を試みたが、相手3塁手のミスでホームに入ったのだ。
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