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韓国初のSF映画『怪物』

Posted July. 06, 2006 03:00,   

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純粋制作費だけで約110億ウォンが投入され、ジャンル的には初めて試みられる韓国版SF映画『怪物』は、取りあえず面白い。「怪物」の自然な演技(?)は、韓国映画の技術力に対して新しい自信を吹き込み、登場人物のキャラクターはリアルでイメージとナラティブの調和も見事だ。

緩急を適切にコントロールしながら、隋所に象徴と隠喩を敷いておいて、柔軟に人物の感情を料理するボン・ジュンホ監督の演出力が今回も目立つ。

映画の中の怪物は、毒物から誕生した一種の突然変異の淡水魚。06年の平和なある日。漢江(ハンガン)の水辺にいきなり現われた怪物は、人々を食いながら都市を極度に混乱させる。漢江べりで売店を経営する小市民の朴カンドゥ(ソン・ガンホ扮)の中学生の娘、ヒョンソも怪物に拉致される。

ヒョンソの家族は、ヒョンソが死んだとばかり思って、合同焼香所にいたが、「助けてください」というヒョンソの電話を受けて、警察と病院に助けを要請するが、かえって精神異常者扱いされる。結局、朴カンドゥと彼の父親(ビョン・ヒボン扮)、弟(朴ヘイル扮)、妹(ベ・ドゥナ)はヒョンソの救出に乗り出すのだが…。27日封切、12歳以上。



angelhuh@donga.com