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[オピニオン]ニューライト父兄連合

Posted July. 14, 2006 03:01,   

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3月、米マサチューセッツ州レキシントンに住むウィードリン夫妻は、小学校2年生の息子が家に帰ってきて言うことを聞いてびっくりした。「男と男が結婚するなんて、面白いじゃない」。教師が子どもたちに「王様と王様」という童話の本を読んでくれたのだ。ある王子がある王女との政略結婚を強要されていたが、王女の兄弟の王子と恋に落ちて、幸せな結婚をするというストーリだ。夫婦は、父兄団体に問題を投げかけた。まだ判断力が不足な子どもたちに同性愛を教えても良いのかと。

◆この団体が米国で全国的に有名な父兄団体の「父兄権利連合(Parents Rights Coalition)だ。PRCは、ただちに小学校での同性愛教育プログラムに対する問題を提起し、州政府の関連予算を削るキャンペーンに突入した。父兄は、子どもの代理者として、納税者として、教育需要者として学校で起きたすべてのことに対して知る権利があると主張するPRCは、教員労組の反発にもかかわらず、1996年「父兄権利法(Parents Right Bill)」の制定に決定的な役割を果たした。

◆韓国の父兄は、教育に対する格別な関心にもかかわらず、父兄の権利をきちんと享受できずにいる。最近、全国教職員労働組合(全教組)所属のある教師が、生徒に国旗に対する敬礼を拒否しなさいと言い、「民族同士で銃を向け合う軍隊に行ってはならない」と話した。父兄は問題を提起できる適正な所がなくて、言論にこの事実を知らせることに止まった。教師の前に立つと、限りなく小さくなる「子どもを任せた罪人」になる。

◆全教組の弊害を見るに見かねた父兄がとうとう反旗を翻した。全教組の偏向性と統制中心の教育政策に、これ以上我慢しないという父兄らが13日、発起人大会を開いて、ニューライト父兄連合を立ち上げたのだ。教師と父兄は教育の両輪だ。その間、片方の輪だけで危うく走ってきた教育が、この父兄連合の努力でバランスを取り、子どもに希望を与えることを期待する。そうするためには、より多くの父兄の行動が必要なはずだ。

鄭星姫(チョン・ソンヒ)論説委員 shchung@donga.com