Go to contents

[オピニオン]「板橋おおはずれ」

Posted July. 18, 2006 03:27,   

한국어

ソウル江南(カンナム)3区と京畿道城南市盆唐区(キョンギド・ソンナムシ・プンダング)の住宅価格を抑えるために計画された板橋(パンギョ)新都市は、意図とは裏腹にむしろ住宅価格を高騰させる原因になった。需要が集中し、価格が跳ね上がったマンションは40坪台だった。しかし、政府の平等主義者たちは、暮らしやすい板橋を金持ちに渡すわけにはいかないとし、中小型マンション中心に建て、庶民が居住する都市を作ると張り切っていた。市場の需要を無視した開発計画が打ち出されるや、江南と盆唐一帯の40坪型マンションの価格が跳ね上がった。

◆政府はなまじ「住宅の二極化」解消を目指して不動産政策を打ち出したものの、一部地域の住宅価格の暴騰という悲惨な政策失敗を経験した。1987年ソウル江南区狎鷗亭洞(アプクジョンドン)の6億ウォンのマンションは、02年には8億ウォンになった。15年で2億ウォン値上がりしたので、盧泰愚(ノ・テウ)、金泳三(キム・ヨンサム)、金大中(キム・デジュン)政権時代のマンション価格は比較的安定していた格好だ。ところが、このマンションが盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権の3年で15億ウォンも跳ね上がり、今の相場は23億ウォンで高止まりしている。

◆板橋の44坪型の分譲価格が8億4800万ウォンに上る見通しだ。盆唐の実際取引価格に匹敵するものだ。大統領府が「バブル7」地域のひとつに名指しした盆唐のバブルを現実に認めた分譲価格だ。板橋を庶民と中間層が一緒に暮らす都市に作ると大きなことを言ったが、このような分譲価格なら、中間層にとっても板橋入りは手の届かないものだ。政府の予測どおり、江南と盆唐の住宅価格が30%値下がりするならば、板橋の分譲当選者たちは大きく損することを余儀なくされる。板橋の分譲価格を低下すれば、金持ちの当選者たちに「大当たり」の宝くじを与えるという矛先が向けられるし、あまりにも高く策定すれば当選者たちが「大損」することになる。板橋は、いずれにせよ政府をジレンマに突き落とす厄介ものだ。

◆02年12月20日、盧武鉉大統領当選者は「物価と住宅価格を必ず抑え、庶民経済を安定させるのに力を入れる」と意気込んでいた。ある記者は、盧当選者の豪語を完全に信頼し、家を売って特派員として海外に出かけて3年ぶりに帰った。彼は3年前に住んでいた家をもはや買いなおすことができなくなった。政府の不動産政策を信頼していた人たちは、板橋の分譲価格にまたしても喪失感と裏切られた気持ちを感じるだろう。今度は、盧政権が板橋のためにどん底に陥る番か。

黄鎬澤(ファン・ホテク)論説委員hthwang@donga.com