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原油高にスト…洪水まで 重なる悪材料に泣く企業

原油高にスト…洪水まで 重なる悪材料に泣く企業

Posted July. 19, 2006 03:01,   

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企業の負担がますます大きくなっている。次から次へと史上最高値を更新する国際原油価格と韓国ウォン相場の上昇(ウォン高)などの経済要因に、△北朝鮮ミサイル発射による安保不安、△自動車業界などのストライキ、△洪水被害など経済以外の悪材料まで重なり、「企業を経営するのがあまりにも大変だ」と泣く声があちこちから出ている。中小企業はもちろん、業績のよかった大企業の事情もあまり良さそうでない。

●休業に夜逃げまで…中堅・中小企業の苦痛

自動車騷音器を作る慶尚北道(キョンサンブクド)のA社は、19日から休業に入る。現代(ヒョンデ)自動車に騷音器を納品する同社は、最近の現代自動車労組ストのため、半月以上も納品を間に合わせることができず、結局、休業を決めた。

現在、適正在庫高(3〜4日)の2倍を越える10日分が倉庫に積もっているが、ストはなかなか終わりそうもなく、同社の金某社長は気を揉むばかりだ。

年間売上高が500億ウォンであるA社は昨年、10億ウォンの赤字を出したが、その半分である5億ウォンが、現代自動車労組のストのため発生したと会社側は主張する。

金社長は、「今年のストは昨年より激しさを増し、被害規模はさらに膨れ上がるとみられる。現代・起亜(キア)車に納品する7500社あまりの協力会社(下請け会社)の被害額も、雪だるまのように増えるだろう」と懸念した。

大邱市逹西区城西(テグシ・ダルソグ・ソンソ)工業団地の纎維業者、S社の李某社長は借金に苦しんだあげく、数日前、いきなり「夜逃げ」をした。原油高で化学纎維の原料であるナフサ価格が急騰したうえ、ウォン高のため採算性が悪化し、不渡りを出したのだ。

大邱地域の中堅纎維業者であるソガン物産の金デギュン代表は、「3、4年前までは、売上げが700億ウォンに達していたが、今は半分に減ってしまった。380人だった職員を250人まで減らしたが、解雇した職員たちを思うと胸が痛む」と話した。金氏は、同地域の纎維業界では最近、「昨夜は大丈夫でしたか」という挨拶が流行っていると伝えた。

●大企業の体力も底をつき始めた

LG化学は今年第2四半期(4〜6月)の売上げが昨年同期比で26.6%増だったが、営業利益と経常利益はそれぞれ43.9%と64.3%減り、赤信号がともった。

今まで、輸出が好調だったLCD、半導体、携帯電話のメーカーも、営業利益が大幅減少しており、一部企業は第2四半期に赤字に転じた。

現代自動車は、6月26日から続いている労組のストで、今月18日現在、9490億ウォン(車両6万8560台が生産できず)の損失を被り、近いうちに売上げ損失は1兆ウォンを超える見込みだ。

ポスコも、建設労組員たちによる本社不法占拠が6日目になり、2000億ウォンの被害が発生したと集計された。

大韓商工会議所が、今年5月に首都圏の627社の企業を対象に調査した結果によると、国際原油価格が1バレル=80ドルを超えた場合、原価構造から63.2%が操業を中断しなければならない水準だという。

●規制緩和で投資意欲を生かさなければ

専門家らは、同時多発的に発生した外部の悪材料を乗り越えるためには、何よりも果敢な規制緩和を通じて投資と消費を生かさなければならないと強調した。

オ・ムンソクLG経済研究院常務は、「企業は長期的に外部の悪材料に耐えられるよう、体質改善を通じてブランドパワーを強化しなければならず、政府は企業がもっと投資できるように規制緩和を積極的に進め、サービス産業を育成しなければならない」と話した。

李スンチョル全国経済人連合会常務は、「外部の難関は、内部の市場活性化で突破できる。市中に資金があふれており、投資先も多く、投資する企業も多いため、業種別進入規制廃止などを通じて投資ができるようにする政策が求められる」と強調した。