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[オピニオン]大学から送られてきた電子メール

[オピニオン]大学から送られてきた電子メール

Posted August. 03, 2006 03:05,   

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ソウルのある大学で30年近く奉職してきた教授が、本紙の知人に電子メールを送った。一人で読むには惜しい内容なので、皆で回して読んだ。「同じ論文を2回ずつほかのところに掲載して実績を膨らまし、弟子の学位論文の内容を自分の論文に見せかける不道徳な教授がいるという事実は認識していたが、それが学界の公認された慣行だとは夢にも思えなかったんです。そのようなことをする人は、ばれるか心配で、脚を伸ばして眠れないと思っていました」。

◆金秉準(キム・ビョンジュン)氏は論文盗作または重複活用について、「(マスコミが言っている)このような基準を適用すれば、大学教授は誰も教育副首相になれない」と主張した。これに対して、この教授はメールで、「そのような仕業は想像もしてみなかった数多くの大学教授に対する名誉毀損だ」とし、「本当に告発に値する」と書いた。「謝罪したではないかと怒鳴りつけるのですが、謝罪するほどの過失があったら、贖いしなければなりませんね。助教と事務員がやった事だから責任がないとしたら、どうして『責任者』がいるのですか。本当に卑怯な話です」。

◆同氏は、「金秉準の言う通りなら、社会科学が学問として認められるわけがない」と反論して、「教え子の論文内容を盗むことを破産宣言と同じく考える学者らにとって、とてもあっけなく別世界の話だ」と感想を述べた。同氏はさらに、大学社会で金氏について「高強度の鉄板」という言葉まで出ているとし、「本当に図々しい」と書いた。

◆1億ウォンの業務を発注した区役所長に博士号を授与したことについて、金氏は一昨日、国会教育委員会で「業務発注は城北(ソンブク)区役所長が与えたわけではなく、城北区役所が与えた」と答えた。そのような論理なら、博士号は大学の名前で授与するものなので、指導教授が釈明する必要もない。金氏の詭弁をきちんと責め立てることもできないまま、付き添い人の役ばかりした与野党の国会議員はさらに情けない。金氏はまるで「誤報の犠牲者」であるように言い繕った。しかし、電子メールを送った教授のように、大学社会の明哲な知性は、金氏の表裏を見抜いている。

黄鎬沢(ファン・ホテク)論説委員 hthwang@donga.com